約 143,815 件
https://w.atwiki.jp/nekomimi-mirror/pages/547.html
たんたんたぬきの 第三話 えんかい 「ちめた~~~~~い!!」 四の国島来てから三日目の朝。 今ボクが何をしているとかというと、ベタベタに何かの粘液で汚れたメイド服を冷たい川の水で 洗濯しております。いったい何でこんな事になってしまったのか。思い返してみると……。 『あっ、ダメ、ダメですセイヤ様ぁ……』 付いてるのはどう見てもボクの精液です本当にありがとうございました。 うう、我慢できなかったからって昨日も猿のようにやっちゃった……。かつてお姉ちゃんがボクに したことを自分自身で繰り返してると思うと心が痛い。 なので川の水が冷たいのも罰と思えば我慢でき……うう、やっぱ冷たい。 とは言えもうほとんど終わったから、あとは気合いでがんばるぞ!! 「セイヤ様ー!ちょっとこっちにいらしてくださーい!!」 ん?あれ、イナさんが呼んでる。こんなに慌ててどうしたんだろ。 「なにー?何かあったのー?」 「それが、村長さんがお見えになって……」 「村長さん?」 ……そーいえば行った事無いけど、石段おりてくと村に通じてるんだっけ。 *とってんぱらりのぷぅ* 「何をやっているんじゃああああああ!!」 『ひいっ!』 「そも神職とあらばその仕事の第一義は神を祭り神をもてなし凶事を退け福を呼び込む事、それを あろうことか客人神様に洗濯をさせるとは何事かっ!!」 「あ、あのう……。お洗濯はボクから言い出した事で……」 「客人神様はお黙り下さい。いや、この際儂から言わせて頂きますぞ。そも神が神たる振る舞いを してくださらないからこうして未熟者がつけあがるのです」 「い、いやその……」 「おじいさま、セイヤ様は悪くありま……」 「てえい、おじいさまなどいうでない!そも神職に就いたからにはもはや祖父でもなければ孫娘 でもない!聖俗の境を定めてこその神職ぞ。それをお前は……」 「いや、イナさんは立派にやって……」 「たった三日でなにがわかるのいうのですか!?僭越ながらこの儂は客人神様より些少長く生きて おりますれば、人を見る目もそれなりに培われておる自信がございます。 本来村全てで祭らねばならぬ客人神様の事を知らせる事をすとーんと忘れているようなのは、 とうてい立派と言えるものではございませんぞ!!」 「あ、あうあぅ……」 この調子で一時間。 村長さん(本名、弥三郎さん。イナさんの実祖父みたい)のお説教はとどまる事を知らず ヒートアップ! イナさんが村への報告を忘れてて、子供達づてでボクの事を聞いてはじめて知ったのだとか。 うう、イナさんが舞い上がってうっかりしてたのはしょうがないかも知れないけどこんなに 言わなくてもいいのにー。 それにイナさんがうっかりしてたのも、アレの事でいっぱいいっぱいだったからで……。 ……。 アレの事言ったら殺される気がした。てゆーか理由にならない気もする。うん、黙っておこう。 「え、ええい。泣くでない!泣いてもしっかり分かるまで容赦なんかしないんだからねっ!」 「ふえ、ふえぇぇ……」 なぜツンデレ台詞ですか、村長さん。威厳のある古タヌキがやっても可愛くありません。 「大体だな、お前がこの大事に報せを忘れていたのも、普段からこまめに報せをよこすという 事をしてないからでな……」 「で、でも余り報せを届けると公私の区別が付かなくなるからって……」 「公私の区別をはっきりつけた報せをよこせばよいのじゃ!それが出来ないから未熟者と……」 うあああ、長老様のお説教が終わるのが先か、それともイナさんの涙腺決壊が先かっ!? だ、誰か助けてー!? そうボクが心の中で悲鳴を上げてた瞬間。障子がスパーンと音を立てて開いた。 「ほう、面白そうな事になってンじゃねえか」 よく通る声が長老様のお説教とイナさんの涙腺決壊を止める。 いや、声をかけられなくても止まったと思う。その場にいる誰しもが、思わず目を向けなければ ならない気分にかられる。それほどの存在感をその人物は放っていた。 燃える炎のような真っ赤な瞳と腰までの長髪。 上から98・58・86(目算、バストはトップの数字)という着流しから溢れそうな反則ナイスバディ。 人間だったら耳のある部分から出ている角とヒレ耳。 着流しの裾から出ている赤い鱗を纏った尻尾。 そして何よりも、整った顔立ちを歪める百獣の王の様な笑顔。 『しゅ、しゅうてぃんぐすたあ様!!』 イナさんと村長さんが即座に向き直って平伏する。 ボクも反射的にそれにならう。っていうか、平伏しないと取って食われる気がする!! 「そんなかしこまンなよ、面ァ上げな。ってか知らねえはずのてめえが頭下げるたぁどういうことだ?」 「ひいっ!?い、いや何となく生存本能で!」 下げた頭を掴まれて強引に上げられる。 「おうおう、可愛い面してやがンなぁ?」 「さ、財布は上げますから暴力はやめてください!」 その反射的に出てきた一言がまずかったのか、大きな手がボクの顔面を掴む……って痛ああああっ! 頭蓋骨が、頭蓋骨がミシミシいってるーっ!? 「……今度チンピラ扱いしたら握りつぶすぞ?」 「は、はいっ!すいませんごめんなさい!」 「わかりゃあいいンだよ、わかりゃあな」 そう言ってボクの頭をひとなでして離してくれる。その人、しゅうてぃんぐすたあ様って言ったっけ? ともかくその人はイナさんと村長さんにも顔を上げるよう促してから、みんなの中心にあぐらをかく。 「さて、大体の状況は分かった」 「突然出てきていきなり理解されましても……」 「いぃンだよ、俺なンだから。それよりボウズと嬢ちゃん、ちっとこっちこいや」 「え……」 「ボクたちですか?」 「おう、ちっと座れ」 ボクもイナさんもおっかなびっくりその人の前に進んで座る。 座ったところで、目の前に手が突き出された。 たわめられて力の蓄えられた指の形。 デコピン。 ばちこーん!と音を聞いたような気がして視界がひっくり返る。天井が見えて襖が見えて畳が見えて また正面が見えて―― 「は、はにゅぅ~」 気がつくと襖をなぎ倒して隣の部屋で倒れてた。イナさんも同じようにボクの隣で目を回してる。 頭がくわんくわんするのは目が回ったからか、それともデコピンされたとこが痛いからか。 「ま、このくらいで許してやれや。な?」 「え、あ……はいっ!お叱りありがとうございます」 お説教は終わったみたいだけど、そのかわりが回転しながらぶっ飛ぶほどのデコピンって……。 割に合わないような……。あ、だめだ、つっこみきれな……。 *とってんぱらりのぷぅ* とんてんとてちてつくちてとん 鼓を打ち鳴らす音や高下駄が地面にあたる音。みんなが田楽舞をはやし立てる音。 「はっはぁー、見事なもンじゃねえか」 そう言いながらしゅうてぃんぐすたあ様は樽から汲み上げた一升マスのお酒を一息に飲み干す。 前田慶次ですかあなたは。 ボクとイナさんがお仕置きのデコピンから回復するまえに、しゅうてぃんぐすたあ様は「よーし、 祝いの宴だ!つまみもって境内にきやがれ、酒は俺にまかせろ!」と宣言。その結果三十分足らずで お祭り騒ぎです。 ……真っ昼間から神社でこんなことして良いのかしら。 というか、そもそも。 「ねえ、イナさん」 騒ぎの中、こっそりイナさんに近づいて耳打ちする。 「なんでしょう」 「あの人……誰?」 「あ。そういえばセイヤ様にはまだ紹介してませんでしたね、あのお方は……」 イナさんが言いかけたところで、急にボクとイナさんが抱え上げられる。 「俺の噂かぁ?」 「みゃあっ!?」 「可愛いなあ、お前。ちゅーしちゃうぞちゅー」 「みゃーっ!みゃーっ!」 露骨なセクハラにイナさんがジタバタ抵抗する。その手足を巧みに避けながらしゅうてぃんぐ すたあ様はボクに話しかけた。 「んで、俺がナニモノかって話だったな。俺はこの島で一番偉い奴、しゅうてぃんぐすたあ様よ」 「ええっ!?この島の最高権力者?」 イナさんの首筋に鼻先を埋めてげへげへ言ってるこの人が!?「ロリの汗は旨いなー」とか言って るこの人が!? 「権力者ってえと、ちっと違うな。政にゃあ基本的に手をださねえ。正確に言えば権威だな」 「権威が女の子にセクハラしていいんですか」 「いいンだよ。俺は尊敬されてっから権威なンじゃねえ。この島で最強だから権威なんだ」 「最強って……」 イナさんの顔をおっぱいの谷間に押し込んで「ほーれ、ぱふぱふだぞー」とかやってる人に言われ ても説得力が……。 「文字通りの最強だ。この島の兵(つわもの)全部まとめてかかっても俺にゃあ敵わねえ」 「……嘘でしょ?」 確かにデコピン一発で小柄とはいえ人間をあんなに吹っ飛ばしてめちゃくちゃ強いのはわかるけど 式神をたくさんけしかけられたらさすがに勝てないような。 「嘘じゃねえって、ほれお前からも言え」 「ほ、ほんとうです~」 おっぱい地獄(へぶん)から解放されたイナさんが、驚く事にその言葉を肯定する。 「しゅうてぃんぐすたあ様は、この島でただお一人の龍ですから」 龍。またすごい単語がでてきた……。 「おうよ、大陸含めて五体しか実在を確認されていない本物のドラゴンの一人。《火吹き山の火龍》 《赤い台風》《火山活動》《流星の夜》《真夜中に太陽》《サラマンダー》《ライジングサン》 とか呼ばれてる文字通りの生きる伝説が、この俺だ」 そう言って牙をむき出しにして笑う。 その笑顔で、ああその笑顔だけで、解る。理解する。 この人が食物連鎖の頂点の、更にその上に存在する生き物だと。 「ま、ンなこたどうでもいいわな」 「いや一番重要なとこじゃないんですか!?」 「どうでもいいンだよ。重要なのはお前らがどこまで進ンでるかってこった」 『はいっ!?』 そりゃあイナさんとリアクションがはもりもしますよこんな爆弾発言! それにとどまらずしゅうてぃんぐすたあ様の連続攻撃!バーサーカーソウル発動!! 耳を舐める、を攻撃表示! 「ひゃいっ!」 「んで、実際どこまでやったンだ?この娘からお前の匂いがするぜ?」 耳を唇ではみはみしながら小声で囁きかけてくる、しゅうてぃんぐすたあ様。 うう~、鼻が良すぎ~。他のみんなはとっくに酔っぱらってすでに主役がいらない状態。イナさんに も声を聞かせていたのか、真っ赤になってうつむいてる。はう、孤立無援とはこのことかー! 「そ、それはそのぉ……」 「お、言いたくないってか。それじゃあ尋問するしかねえなぁ」 ななな、何ですかその待ってましたといわんばかりの笑顔はー!? しゅうてぃんぐすたあ様はこっそり宴の輪から離れつつ、ボクとイナさんと自分の眉毛を抜く。 それを軽く吹くと、たちまちボク達の分身が……って、何でもありですかこの人。 「くくく、 表より 裏が騒がし 夏祭り ってな。このままちょいとしけ込むぜ」 *とってんぱらりのぷぅ* 「ほれよっと、結!」 寝室にボク達を連れ込んだ誘拐犯ことしゅうてぃんぐすたあ様が一言唱えると、急に宴会の音が 聞こえなくなる。……もしかして閉じこめられた? 「おーし、これで外には声が漏れねえぞ。ンじゃあ詳しく話を聞こうじゃねえか」 「なんで話を聞くのに布団を敷き始めるんですか……?」 「むしろ、布団がある場所を迷わず一発で突き止めた手段の方が気になる……」 「勘が良いからな」 「勘だけで!?」 「ンで、布団を敷いた理由はこの上でいろえろ聞き出すからだよ」 「今えろって言った!えろって言ったー!」 「おう、言ったぞ」 自慢にならない事を鷹揚にうなずきながら、しゅうてぃんぐすたあ様がボク達を抱えて布団の上に あぐらをかく。 「さてさて、それじゃあ楽しい陵じょ……じゃねえや尋問としゃれこもうかい」 「ひゃぐっ!」 「はひゃあ!?」 するりとしゅうてぃんぐすたあ様の手がボクとイナさんの服に入り込み、股の間に潜り込んだ。 文字通りの急所の握られて、舌なめずりするしゅうてぃんぐすたあ様に勝てるはずもなく、ボク達は 出会ってからの一切合切を体験告白させられてしまうのでした。 「……それで、んっ、村長さんが来て、それからは、あふっ、知ってるとおりです」 喋り終わるとまたしゅうてぃんぐすたあ様が軽く握ってくる。 こうやって僕らが口ごもるたびにいたづらしてくるから、おちんちんすっかり大きくなっちゃった。 イナさんもあの赤い顔をみると、もうすっかり気持ちよくなってるみたい。 でも、目の前のしゅうてぃんぐすたあ様は神妙な顔。まるでボク達だけが勝手にえっちな気分に なってるみたいで恥ずかしい……。 「ふぅン?ま、話は分かった。分かったが……ちょいといただけねぇなあ、イナよ」 「きゃひぃんっ!?」 袴の中で何があったのか、イナさんが甘い悲鳴を上げて尻尾を逆立てる。 「お前、霊力の為にお情けもらおうって考えてンなら、してもらうばっかじゃなくてしてやンなきゃ ダメだろうが」 「ん、だってやり方がわからな……ひゃう!」 「あー、なるほどな。生娘とヤリチンならそうなるかもなー」 「や、ヤリチンって程じゃあ、あぁん」 鈴口軽く引っかかれると、ビクッてきちゃうよおっ! 「その歳でそんだけ実姉に絞られてりゃ充分にヤリチンだろ。いやしかしお前の姉ちゃンの気持ちも わかるわ。お前エロイ顔するなあ?」 「そ、そんなこと……」 「ほめてンだから、ちったあ喜びな、よっと」 「うわっ!」 一瞬の浮遊感。視界がまたくるりとかわり天井が見えた。ぼすんと、背中に軽い衝撃を感じ布団 のうえにおちんちんを握られたまま寝かせられたことに気付く。 「い、今何が?」 「ちょっとした合気投げだ」 おちんちんで合気って使えるのー!?などとボクがツッコム前に布団が動き、ボクの手足を掴んで 大の字に固定する。 「なになになにっ、なにこれぇ!?」 「呪も印も無くお布団を式神に!?」 「俺ぐらいになるとこれっくらいはできンのよ。それよりも、な」 床に大の字に張り付けられたボクの脚の間に、しゅうてぃんぐすたあ様がイナさんを伴って覗き 込んでくる。 「よぉし、イナ。始めンぞ」 「な、なにをでしょう……」 「男の悦ばせ方って奴を、この俺直々に教えてやるってんだよ」 「よろこばせかた、ですかぁ……」 「おう、お前は昨日一昨日とこの珍宝にさんざっぱらよくしてもらってるわけだ」 しゅうてぃんぐすたあ様の直接的すぎる表現にイナさんが顔を真っ赤にしてうつむく。ところで ボクの股間をパンパンと叩くのは止めて下さい、しゅうてぃんぐすたあ様。 「そこでだ!このありがてぇ珍宝に恩返ししたいと思わねえか?」 「恩返しって……その……したい、です……」 「おお~、良い心構えだ。いい女になれンぞ。じゃあそのやり方ってのを教えてやンよ」 しゅうてぃんぐすたあ様の手がボクの服を脱がしていく。 「やぁあ、はづかしい……」 身もだえるボクの着物の帯を解き、前をはだけ、ふんどしをほどいていく。あらわになる、ボクの おちんちん。 「うわあ……こ、こんな形してるんですね……」 「お、初めてみるか?」 「明るいところでは、初めてです……」 「ンじゃあ、部位から説明してやンねえとな」 シシシ、と笑ってしゅうてぃんぐすたあ様はボクのおちんちんを触れるか触れないかぐらいの力加減 で撫で上げながら説明を始める。 「この先っぽの部分が亀頭な。モノによっちゃあ皮がかむってるンだが、コイツの場合は既に剥けて やがる。ここのところは敏感だから、乾いてる状態で擦ってやるなよ」 「なんか、赤くてほおずきみたいですね……」 「歳食ったり女食ったりすると、全体がだんだん黒くなってくンだけどな。そンで、このキレ目が 鈴口。こっから小便とか子胤とかが出てくるわけだ」 「こ、この滲んできてるのが子胤なんですか?」 えぅ、ボク、見られてるだけでカウパー出てきちゃってるの?そんなぁ、恥ずかしいよぉ……。 「いンや、こいつは先走りっていってな。まあ女と同じで男も濡れるんだよ。んでコイツを指でな…」 「――ふぅんっ」 「こ、こうですか?」 「あ、あぁ……う」 「そうそう、亀頭に優しく塗り込ンでやれ。で、雁首にそってこーやって一周するとな?」 「ふあっ!」 「うわっ、いまビクンって跳ねましたよ!?」 「いーンだよ、それで。気持ちいいって証拠だ」 「じゃ、じゃあわたしも……」 「や、やめ――ふくぅ!」 しゅうてぃんぐすたあ様のツボを心得た急所攻撃と、イナさんのおっかなびっくりだけど興味津々 の乱射乱撃がぁ……。しゅうてぃんぐすたあ様はボクがイク寸前でぴったり止めてくるし、イナさん は拙いけどその分もどかしくて不意打ちで気持ちよくてぇ!! 「お?どうだ?大分切ねぇツラになって来たじゃねえか」 「セイヤ様、気持ちいいですか?セイヤ様……」 Sっ気たっぷりに笑うしゅうてぃんぐすたあ様に熱に浮かされたみたいなイナさん。二人がボクの おちんちん越しにボクの顔を見てる。……気持ちよくなっちゃってるボクが見られてる。スケベな とこがばれてるのにそれが、恥ずかしいのが気持ちよくて……。 「さて、このままやってると無駄撃ちしそうだかンな……。次は、こうしてみっか」 「ふわ!?」 「ほ~ら、さっさと脱いだ脱いだ♪」 「はわ?はわ?はわわわわ!」 イナさんをひょいと抱き上げたしゅうてぃんぐすたあ様はその勢いのままイナさんをくるくる回し つつ、手品のように巫女服を脱がせる。イナさんが目を回している内に自分も着流しを脱ぎ捨てた。 障子越しの明るい光に照らされた、イナさんとしゅうてぃんぐすたあ様の裸。 布団に軽く脚を開いて膝をついたイナさん。なだらかな凹凸の少ない身体だけど、その曲線はオンナ ノコの柔らかさで、耳と尻尾があるせいでまるで何かの妖精みたいに見える。だけど、ささやかな おっぱいの先ではピンク色の突起がすっかり尖っているし、太腿の間には一筋の雫が伝った跡が……。 しゅうてぃんぐすたあ様はボクの太腿を跨ぐような形で膝立ちになり長い髪をかき上げてボクを 挑発する。ミツバチみたいに極端なボンキュッボンな体型にうっすらと割れた腹筋。絞り込まれた筋肉 にうっすらと脂肪がのって、野生動物じみた美しさがある。おっぱいは重力に逆らうロケットおっぱい で、チクビも固く鋭い印象。真っ赤な下の毛は、範囲は広くないけど土手を濃く覆ってる……。 しゅうてぃんぐすたあ様に手を引っ張られて、まるでタイプの違う二人の身体がボクの上にのし かかってくる。 「敏感なとこ責めるばっかりじゃなくてな、ホレ♪」 「は、はうぅ」 うわあ……、二人の身体が密着して、柔らかく絡んでくる。汗ばんだ肌と熱いぐらいの体温がボクの 両側から挟んできて、しゅうてぃんぐすたあ様のおっぱいはぷりぷりむちむちで、イナさんのおっぱい はさらさらふにふにで。二人の乳首がボクのと擦れたり、うなじに鼻面突っ込まれて匂いを嗅がれたり 「こーやってな、耳とかなめてやンだよ」 「……こ、こうですか?」 ゃあん、耳に長い舌が差込まれたり、耳たぶ全体がしゃぶられたり、水音がぴちゃぴちゃするよぉ。 「ふあっ、はあぁん」 しゅうてぃんぐすたあ様のえっちな教えを、イナさんはすぐに覚えて実践する。 「セイヤ様、セイヤ様ぁ……」 「イナさぁん……」 ボクは唯一自由になる首を廻らせて、イナさんの方を向く。びっくりしたイナさんが顔を引く前に、 その唇にキスをする。 もうすっかりできあがってるのか、イナさんは迷うことなくボクの首にしがみついて唇を重ねて くれる。さっき耳にしてくれたみたいに舌を入れたり唇をしゃぶったりしてくれる。 「お、もうコツをつかんでやがンな。このエロ餓鬼め」 しゅうてぃんぐすたあ様がからかうけども、イナさんは聞こえてないのか気にしてないのかキスを 夢中で続ける。その様子に苦笑しながらしゅうてぃんぐすたあ様はボクの身体から一端離れた。 ……何するつもりだろ? そう不審に思いながらも、イナさんの唇に意識が奪われて動けない。 だからその不意打ちに、思わず出しそうになった。 「ふくっ!!」 「?」 思わず跳ね上がったボクにびっくりしたのか、イナさんが唇を離してしゅうてぃんぐすたあ様の 方を向いた。 ボクのおちんちんをぱっくりくわえ込んでるしゅうてぃんぐすたあ様を。 「しゅ、しゅうてぃんぐすたあ様?」 「ん~?ふぉうはひふぁは?」 「く、くわえたまましゃぶらないでくだ、さ、あ!」 今、ちょっと出た、ちょっと出たあ!犬歯の先で根本の方つつかないでえ! そんなボクを尻目にイナさんは食い入るようにしゅうてぃんぐすたあ様のフェラチオを凝視する。 その視線をうけて、しゅうてぃんぐすたあ様は『これは俺のもンだぜ』と言わんばかりのカメラ目線 でボクのおちんちんを舐め上げる。 「うぅ~、わたしも……」 そう言ってイナさんがボクの身体の上で向きを変える。ボクの目の前からイナさんの上の唇が離れて いって、かわりに下の唇がボクの目前に来る……。 「指と同じ要領でな、こーやって……」 「ん、んん、こーれふかぁ……」 ボクの股間ではえっちな師弟のえっちな実践授業が始まってるみたいで、感触の違う舌がおちんちん に絡んでくる。ボクもイナさんのを舐めたいけど、姿勢の関係か首を伸ばしても舌を伸ばしてもぎり ぎり届かない。かわりに興奮してぱたぱた暴れるふかふか尻尾がボクの顔に当たる。 顔面のふかふかと、胸とお腹にあたるふにふにと、おちんちんのくちゅくちゅえろえろが凄すぎて、 ボク、もうボクぅっ!! 「あっ、ああっ!!」 「んっ」 「きゃあ!?」 しゅうてぃんぐすたあ様の口がボクのたまたまを含んだとき、耐えられなくなってボクは暴発し ちゃった。ビクンビクンと脈動する放出感。ホントはどれぐらいかわからないけど、ボクの体感時間 じゃ一分ぐらい射精し続けてたんじゃないかと思う。 「たっぷり出しやがって、この絶倫小僧が」 「ふえぇ……これが……」 「おうよ、コイツが男の子胤汁だ。ンで、初めて顔面でうけてみた感想はどうよ?」 「生臭くて変な味がします……」 「その割りにゃあ気に入ったみてぇだな」 「だって、セイヤ様の子胤、もったいない……んっ……」 直接見えないから分からないけど、イナさんの舌がボクの下腹部とかおちんちんに伸びてる感触が する。まるで舐め取って掃除してるみたいに。 その光景が見えないかわりに、目の前にはほころんだイナさんのつぼみ。蜜を垂らして、ピンク色 の花びらがひくひく蠢いて、ボクが欲しいって誘ってる……。 「お、もう復活したンか。若いねぇ」 「しゅ、しゅうてぃんぐすたあさまぁ……」 のぼせたようなイナさんの声。それを聞いたしゅうてぃんぐすたあ様はイナさんの身体を抱え上げ 正面騎乗位の形に持ってく。 「もう珍宝が欲しくて我慢できねぇンだろ?」 「は、はぃ……」 か細い声でイナさんが頷いたのを見て、しゅうてぃんぐすたあ様がゆっくりとイナさんを降ろして いく。じれったいほどゆっくりした速度で、ボクはイナさんに入っていく。 「イナさん、イナさん!」 「ひゃふ、動かれると、にゃあうっ!」 ボクが我慢できずに腰を動かしても、少ししか突き上げられなくて、結果として浅いところを細かく 往復する事になる。入り口と先っぽだけが細かく擦れ合う。 こ、こんなの、ボクも初めて……。 「おぅ、がっつくなエロ餓鬼。また暴発すンぞ?」 しゅうてぃんぐすたあ様にからかわれて腰を止めるけど、今度はゆっくり入ってくるのが切ない。 それが堪えられなくてまた突き上げそうになるけど、しゅうてぃんぐすたあ様はその気配に気付いて ボクの腰も布団に掴ませた。 「腹減った方が飯は旨いンだよ。我慢しな」 説得力はありますけど、ここでお預けなんて厳しすぎます! じんわりした快感のじれったさを、歯を食いしばって堪えてるとやがてボクのおちんちんが全部 飲み込まれた。 「あっ、ぜんぶはいりました……」 「よしよし、頑張ったな。ンじゃあ次の段階にいこうじゃねえか」 「ふみっ!?」 しゅうてぃんぐすたあ様がボクの顔の上にまたがり、何の前触れもなくおまんこを押しつけてくる。 鮮紅色のびらびらの周りを真っ赤な毛が縁取ってる。既にぐっしょり濡れているそこが顔面を覆って 呼吸が困難になる。なんとか鼻だけ密着状態から逃すけれど、濃密すぎる愛液の匂いで酸欠しそう。 「よーし、それじゃあ腰をこういう風に動かしてみな」 「こっ、こうです、かあっ!」 顔面騎乗位のしゅうてぃんぐすたあ様の動きをイナさんが真似る。前後に動かしたり、臼を回すよう に動かしたり、少し上下させたり、そのたびにえっちなお汁が音を立てる。 「引き抜くときは締めて、入れるときは緩めンだ。出し入れと拍子合わせてみな」 「んっ、んっ、んぅ……」 おちんちんを包むイナさんの感触は、しゅうてぃんぐすたあ様のアドバイスで少しずつこなれてく。 ピストンの動きに合わせて、おちんちんを引き込むような蠕動すら始める。 ボクは悲鳴すら上げられず、しゅうてぃんぐすたあ様のおまんこに舌を伸ばす。舐めたり挿れたり 吸ったり甘噛みしたり、桃色の気持ちに押されて思いつく限りに激濃のそれを味わい尽くす。 そんな異常な時間に真っ先に耐えられなくなったのはボクだった。 「あっ、出る、出るううううぅぅぅぅ!!」 「ひにゃあ、熱いですううううぅぅぅぅ!!」 ボクの射精でイナさんもイッたらしくきゅんきゅん締め上げてくる。それに釣られたのか、目の前の 割れ目からも潮が噴出した。 「んっ!あ、ふぅ……。なかなかうまいじゃねえか……」 きゅっ、と差し入れた舌まで締め付けたしゅうてぃんぐすたあ様の股間がボクの顔から離れてく。 首を起こしてみると、ぐったりとしたイナさんをそっと布団に寝かせている。 「……失神しちゃったんですか?」 「みてぇだな。さすがにやりすぎたか」 欠片もそう思ってない笑顔で布団を掛けるしゅうてぃんぐすたあ様。いたずら者の笑顔から捕食者 の笑顔に変えながら、ボクの腰を跨ぐ。 そこで初めて気がついた。 出したばっかりなのに、ぎんぎんに勃っているボクのおちんちん……。 「な……なんで!?」 「そりゃあ、お前。龍の体液を啜ってただで済むわけねぇだろ」 「――っ!じゃあ、もしかして……」 「ま、枯れたジジィでも10回は出来るようになっからな。最低でも20回は搾り取ってやンぜ?」 ! ? (昔の週刊マガジン的表現) 「た、助け……」 ずにゅう、という感触。飲み込まれたおちんちんから電流みたいな衝撃が走る。反射的に身体が10cm ぐらい跳ね上がる。いつの間にか敷き布団の拘束は外れていたけど、それが無くても動けない。快感に 支配されて指一本動かせない! 「小娘とは、ひと味も二味も違うだろ?」 答える事すら出来ない。中のつぶつぶやひだひだがピンポイントでおちんちんの良いところばっかり 狙って擦り上げてくる!こ、こんなの、こんなのおっ、おおっ! 「んっ、いいぜ、染みこンでくる……」 「ああ……こんなの……しんじゃう……」 「死にやしねぇよ。イナが起きるまでイかさず殺さず楽しませてやっかンな」 「ひ、ひいぃぃぃぃ!!!」 *とってんぱらりのぷぅ* 煙草の煙で目が醒めた。 ぼんやりする視界の端でしゅうてぃんぐすたあ様がキセルをふかしてた。 青白い月の光に着流しを引っかけただけの姿が、とても色っぽく格好良く見えたけど。それ以上に 遠くて届かない存在に見えた。 うん、やっぱりドラゴン。キング・オブ・UMA。 「……お、気がついたか」 ボクは指一本動かせないんだけど、声すら出せないんだけど、それでも気配だけで気づけるみたい。 「ショタ食うの久しぶりだったからちっと調子に乗りすぎたかもしンねえな~。ま、許せ」 気楽にそう言ってニヤリと笑う。 「お礼はまたこっちにしてやるからよ」 そういって、しなびたボクのおちんちんに手を載せる。 その笑顔を見て、またボクは気絶した。
https://w.atwiki.jp/tanukiumatabishiori/pages/63.html
繋養馬永眠・逝去 施設について 施設基本データ 各種リンク 見学について 交通について 食事について 宿泊について 見学レポート ⇐施設一覧に戻る 繋養馬 所属する馬についてまとめるところです 永眠・逝去 永眠はこの場所にて埋葬された馬、逝去はこの場所で亡くなった馬についてのところです 施設について ”日本で唯一の直線競馬が行われる競馬場” 施設基本データ 入場料 aaa トイレ aaa 自動販売機 aaa 駐車場 aaa 各種リンク https //www.jra.go.jp/facilities/race/niigata/index.html 見学について 施設でできることや、見学の際の注意事項等の情報です 交通について 施設に赴く際の交通についての情報です 食事について みかも 新潟駅南口、第一ホテルの正面あたりにあるらしい コース料理で1万円以上するがとてもおいしいとのこと 宿泊について 施設またはその周辺での宿泊や宿泊するための施設についての情報です 見学レポート + 2024年7月28日アイビスSD 2024年7月28日アイビスSD ヴッフヴッフ ようやく新潟から巣穴に戻って来たヴッフ 今日はアイビスSD見に新潟競馬場行ってきたから色々と写真をアップしちゃうヴッフ 曇天の天気ながら今日はメインレース辺りまではなんとか天気が保ってくれてよかったヴッフ 無料開放デーなのも相まって開門前の列はG3の日とは思えないくらい長蛇の列だったヴッフ 入場して即馬頭観世音にお参りしてきたヴッフ 昨日シュヴェルトリリエちゃんに不幸があってめちゃくちゃ凹んだから念入りに全頭無事をお願いしたヴッフ 入場者に無料でアイスがプレゼントされてたけど天気曇りで風もあってさほど暑くなかったせいか結構ダダあまりみたいだったヴッフ アイスは美味しかったヴッフ ウッ! ウッ!! ウッ!! パドック開放は普段なかなか見ない視点を体験出来るのはなかなか新鮮だったヴッフ パドックの芝は人工芝の所もあると聞いていたけど新潟のは普通に芝だったヴッフね アイドルホースぬいぐるみで撮影する人とか馬マスク被った人とかいて面白かったヴッフ お昼のスレでもアップしたけど新潟名物のタレカツは本当に美味しいので新潟に行く機会があるたぬきは是非食べてみて欲しいヴッフ お昼休みは結構長かったのでポニーのカゲコマくんがゴロゴロしてるのを眺めながら焼きそばとかステーキとかアイスとかクレープとか食べてたヴッフ 今日はそこまで暑くなかったから暑熱対策としてはちょっと空振りだったけどお昼休みものんびり出来てなかなか良かったヴッフ 新潟は昼間4時間ぐらいの間お客さんは何してるぽん? ご飯食べたりゲストの人の演奏会見たりパドック開放楽しんだり色々ヴッフ あと通常のタイムスケジュールだと生でパドック見てレース見てたりすると他場のレースまで追いきれなかったりするから休憩中に札幌の様子をモニターでゆっくり見れるのは案外ありがたかったりするヴッフ アイビスSDの本馬場入場ヴッフ モズメイメイは先出しだったヴッフね アイビスSDは本馬場入場からゲート行く時もかなりラチ沿いまで来てくれるお馬さん多いから楽しいヴッフ ウッ! ウッ!! ラストスパートの叩き合いは見応え抜群だったヴッフ たぬきの本命はウイングレイテストくんだったから写真撮りながら叫んでたヴッフ レース中はギリギリ良馬場で済むくらいのポツポツの雨も表彰式の時には堰を切ったようにザーザー降りだったヴッフ でも関係者の皆さんはニッコニコだったヴッフ アイビスSDの写真は以上ヴッフ 新潟競馬場はなかなかいい競馬場だけど交通の便に関しては本当に貧弱なので今後の暑熱対策の時間変更に関してはジョッキーの皆さんの移動の事情なんかも含めてまだまだ議論の余地はありそうヴッフ でも見てる側としても結構メリットはあると感じたので今回だけじゃなくて今後もこの方針は続けて欲しいヴッフね ⇐施設一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/tanukiumatabishiori/pages/60.html
繋養馬永眠・逝去 施設について 施設基本データ 各種リンク 見学について 交通について 食事について 宿泊について 見学レポート ⇐施設一覧に戻る 繋養馬 エアアンセム エリモジパング エルアルト コラード サニーサンデー ショウナンアンセム ショウナンワダチ ヒプノティスト ヒルノマドリード フラッフィー 永眠・逝去 ヨシオ 施設について ”東北で唯一のJRA競馬場” 施設基本データ 入場料 aaa トイレ aaa 自動販売機 aaa 駐車場 aaa 各種リンク https //www.jra.go.jp/facilities/race/fukushima/ 見学について 施設でできることや、見学の際の注意事項等の情報です 交通について 施設に赴く際の交通についての情報です 食事について 会津まんじゅう天麩羅蕎麦 ゲテモノに見えるかもしれないけど不思議なことに合う 宿泊について 施設またはその周辺での宿泊や宿泊するための施設についての情報です 見学レポート + 2024年6月29日 2024年6月29日 とりあえずぼちぼち福島観戦の写真貼るポン お出迎えしてくれたエアアンセムくんポン 名刺初めて貰ったポン 明日は限定お弁当購入もあるから名刺間に合うだろうかポン 福島2Rで13番人気の大穴をあけたウェルキン号と石田拓郎騎手ポン オーナーさんもニコニコだポン 蛯名厩舎のキタちゃん産駒の芦毛っ子レボルシオン号と木幡育也騎手ポン 芦毛っ子勝利で浮かれてて蛯名厩舎と気付くのが遅れて蛯名先生に声かけられなかったポン 4R障害未勝利を制したのはゴルシ産駒マイネルコロンブス号と上野翔騎手ポン 今後に期待ポン 4Rだったのでお昼休みもありサインは大行列でしたポン 日差しの強い中ファンサービスありがとうございますポン! 4Rで落馬してしまった金子光希騎手ポン ケガこそ無かったみたいポンがサインに快く応じてくれて本当にありがとうございましたポン お昼休みなので展示物ポン 余ポン! プイとキズナの蹄鉄ポン アイちゃんのおやつ皿ポン ターフィーショップだポン ヨシオ本当にありがとうポン… きっとサンセットクラウドくんが今後の福島を盛り上げてくれるポン お昼は赤井のわかめラーメンと勝鶏どんどんのソースカツ丼ポン 9R開成山特別レイデラルース号と津村明秀騎手ポン G1ジョッキーが勝利するとウィナーズサークルが大盛り上がりでしたポン 合間に誘導馬達のサービスポン 「食べたい…」 10R松島特別エバーシャドネー号と戸崎圭太騎手 何故か戸崎騎手に文句言って様に見えた1枚ポン 表彰式で調教師 馬主がいなくて戸崎騎手だけだった珍しい光景ポン 誘導馬ヒプノティスト号ポン 綺麗だったポン 福島メインレースバーデンバーデンCを制したキタノエクスプレス号と国分優作騎手ポン 国分騎手は明日は小倉なので早足で空港に向かわれたポン それを察したのか計量室から菅原明良騎手が出てきて列が途切れるまで大盤振る舞いでサインのサービスしてくれましたポン 最終Rを制したのはネバレチュゴー号と松岡正海騎手ポン たぬきさん達に人気が出そうなぴんくのお鼻ポン レース終了後は計量室前で出待ちポン 周りのヒトミミは6Rで通算2勝目となった大江原比呂騎手でしたポン そしたら目の前をキャプテンとジャンポケ斎藤さんが収録に来ましたポン ジャンポケ斎藤さんもオマタセシマシタちゃんも頑張ってほしいポン 本日はたぬき史上最多の5名の騎手にサインをいただけたポン! 菅原明良騎手と同じく2022年チャンピオンズカップをジュンライトボルト号と制したG1ジョッキー石川裕紀人騎手ポン 以上1日目おしまいでーす! + 2024年7月1日 2024年7月1日 6月30日の開門時間は8 45分でしたポン 最初に所用済ませてウィナーズサークルへ急ぎ足で向かいましたポン お出迎えしてくれたのは金髪イケメンホースくんでしたポン ヒプノティストくんの名刺も貰いましたポン 催眠術師って最近のお馬さんは多芸だポンね… 前日は金文字の70thゼッケンだったので金髪が映えてきれいだったポン 魅了されてしまったのであながち催眠術師ってのは間違ってないポンね 所用の方ポンがスレで駐輪場の時間の相談にのってくれたり前日の入念な下見もあってJRA70周年記念弁当を購入する事ができましたポン こちらは7日の七夕賞でも販売予定ですポン おんまさんってアジサイ食べていいぽん? モシャリ お弁当の中身ですポン 福島県の福豆屋さんというところが作ってるみたいポン ホームページ見たら相馬野馬追弁当も福豆屋さんが手掛けてるお弁当みたいでしたポン ちなみに販売場所は南口2階の入場口近くなので指定席を取っていると購入確率高くなりますポン ラジオNIKKEI賞のおやつカップと優勝レイ つい最近JCの優勝レイを間近で見てたポンがやっぱりきれいな造りだポンね 福島2Rには三嶋牧場っ子が出走してたのでパドックで応援ポン 8番人気と人気はいまいちだったポンが2着と好走してくれましたポン 藤田菜七子騎手ありがとうございましたポン! 同じく2Rには加藤和宏厩舎のサンライトムゲンが出走してたので加藤先生をパドックにて発見ポン 今回はパドックでお馬さんを見るのがメインだったので凍天でおやつタイムポン よもぎ餅をドーナツ生地で包んで揚げるというなんとも不思議なおやつポンが2日間で計4個も食べるくらいにハマってしまったポン… 5Rの新馬戦にはたぬきさんの出資馬ラストレガシーくんが出走でしたポン 新馬だとパドックの歩き方が辿々しかったりするポンが外側を乱れる事なくきれいに歩いてたので賢い印象を受けたポン ラストレガシーくん2枚目 新馬戦特有の1頭鳴くと大合唱が始まったポンが落ち着いてたポン (なんの騒ぎや?) 鞍上の津村明秀騎手とポン Xで発走時のトコトコ歩きが話題になってしまったポンが場の雰囲気にも怖気付かない大器があるように見えたポン 今後の活躍を祈りますポン 6Rメイクデビュー福島には三嶋牧場っ子ニタモノドウシくんが出走ポン 後になって叔父にイスラボニータがいると知ってびっくりしたポン… 6Rメイクデビュー福島には三嶋牧場っ子ニタモノドウシくんが出走ポン 後になって叔父にイスラボニータがいると知ってびっくりしたポン… さすがに応援の為にパドックとウィナーズサークルを往復し過ぎたのでメインレースまで一休みしたポン ウワサのオジュウカクテルカクテルをノンアルでいただいたポン カナダドライの炭酸とソーダバー たっぷり入った氷のおかげで蒸し暑さがふっ飛ぶ爽快感だったポン ラジオNIKKEI賞にはドットさんの曾孫メイショウヨゾラちゃんを応援ポン! ちょうどメインレース前に雨が降り始めて波乱な予感がしてましたポン 豊さーん! ヨゾラちゃんハナを取って粘りに粘ったポンが4着 1着は大外一気で差し切りコースレコードタイで重賞初制覇となったオフトレイル号と田辺裕信騎手ポン おめでとうございますポン! 田辺裕信騎手は地元福島出身やっぱり地元だから燃えてたポンかね 10R11Rと2連勝でとんでもない強さでしたポン ラジオNIKKEI賞のレポは以上ですポン ⇐施設一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/nekomimi-mirror/pages/180.html
たんたんたぬきの 第一話 はじめて 地方都市のイベントホール。その女子トイレの一室で。 「……んっ、んんあっ」 ボクは実の姉にセクハラされていた。 「声出してもいいよ~?ばれちゃうかもしれないけど」 声を出すわけにはいかない。今日は同人誌即売会でトイレの中にもそれなりに人がいる。 もし、見つかったら……。 こんな危険な状態なのに、ボクのスカートに顔を突っ込んだお姉ちゃんは楽しそう。 「あはっ、おちんちんすっごくおっきくなってきたよ☆ もしかしてスリルで興奮しちゃった? この変態♪あむっ」 「んぐ――っ!!」 ペンだこの付いた右手がボクのおちんちんの根本を擦る。と同時に先っぽを甘噛みされた。 痛気持ちいい快感が背筋にゾクゾクってきて、ボク、ボクッ!! 「んうっ!んっ、んっ、……」 「ふむっ」 ドクドクと口の中に射精しちゃう。あーっ!口に出すとアレされちゃうのに、ボクの馬鹿ーっ!! スカートの中から顔を出したお姉ちゃんがほっぺたを膨らませたまま微笑む……。 「や、やめっ、むー――っ!?」 問答無用でお姉ちゃんにキスされる。唇をこじ開けられて流し込まれるボクの出した精液。 生臭くって、えぐくって、気持ち悪い。精液と一緒にお姉ちゃんの舌も入ってくる。無理矢理 味あわせるためにボクの口の中をぐるぐるかき回す。 其処までしてボクに味あわせたあと、お姉ちゃんは凄い勢いで吸い込み始める。ボクの口の中の ものを一滴たりとも逃さないように吸いとる。 精液と唾液と肺の中の空気まで全部奪い取ってから、やっとお姉ちゃんは離してくれた。 「――っぷあ」 「えへへ~。ごちそうさまでした」 満足そうにお姉ちゃんが口の周りをハンカチでぬぐう。なんであんな気持ち悪いの飲めるんだろ。 「ごちそうさまじゃないよ!お昼ご飯だからってブースから抜けてきたのに、いきなりトイレに 連れ込んでこんなこと……。ボクはお弁当の代わりなの!?」 「あははごめんごめん。どーしてもやってみたくなって」 小さい声で怒るボク。でもお姉ちゃんはちっとも気にした様子がない。 「じゃ、あたしは先に戻ってるからお昼食べたらブースに戻りなさいね」 「あれ?お姉ちゃんはお昼食べないの?」 「あたしはたくさんもらったから」 そういってお姉ちゃんはおなかをぽんと叩く。呆れたボクを尻目に軽い足取りで個室を出て行く お姉ちゃん。……もしかして、ホントにボクがお弁当なの!? お姉ちゃんが出て行ったあと、タイミングをずらして出て行く為にちょっと待つ。 「はぁ……」 思わずため息が漏れる。小学校の頃から毎日のように繰り返されるセクハラ。「次の本の資料じゃ」 といって裸に剥かれてスケッチなんて日常茶飯事。男同士がアッーな本を手伝わされたり、 アレな台詞を読み上げさせられたりとか、今日みたいに女装させられて成年女性向け同人誌の売り子 させられたりとか、あとは……その……直接お姉ちゃんがいろいろとか……。 ていうか、実の姉と『最後』までとか……。 いや、その、ボクも興味なかった訳じゃないけど……。 ……これでいいのかな、ボクの人生。 いや、よくない!! 今日こそ、今日こそビシッと言ってやるんだ! 立ち上がって扉を開く。決意を込めた一歩を踏み出し、湿った地面に足跡を付ける。森の木々を 避けながらボクはお姉ちゃんのいるサークルブースへ……。 あれ? 木? …………。 ぐるりと回って周囲を見回してみる。 360度、どの方向を見ても森。 ミヤザキハヤヲ大先生の映画に出てきそうな森。振り返ってみてもボクが出てきたはずのトイレの 個室は影も形もなく……。 「ここどこー――っ!?」 *とってんぱらりのぷう* 「誰かー、誰かいませんかー?」 うう、あれから2時間たったけど、誰もいないよう。 ていうか、ここどこー?なんで地方のハコモノ施設のトイレから手付かずの原生林にテレポート? ケータイ持ってないけど間違いなく圏外だろうし、野生の王国で役に立ちそうなアイテムも 持ってない。あるのはお姉ちゃんに着せられたメイド服とスケブ用のサインペンのみ。ちなみに 勇気も加速装置もない。 ……あ、今更ながら凄い絶望感が。 ボク、このまま死んじゃうのかなあ。 野外生活の知識なんて某サイトウタカヲ先生の某漫画ぐらいしか無いのに……。食べ物も飲み水も 見つけられずに死んじゃうのかなあ……。ああ、せめてお姉ちゃんに内緒で送ったジャ○プの新人賞 の結果だけでも見たかったなあ……。 「……れか……の……」 あれ? 「だれかいるのですかー?」 「いまーす!!遭難してまーす!助けてー!!」 ああ、よかった。人間がいたよう。 「わかりましたー!そちらにいきますからー!動かないでくださーい!」 「はーい!」 声の感じは若い女の子。もしかしたら中○一年生のボクより若いかも。そんな女の子が歩いてる ということは、案外人里は近いのかも。 あ、見えてきた見えてきた。……あれ?遠目だから良くわかんないけど巫女さんの格好?カゴを 背負って山菜採りかな?なんか腰の後ろにも細長い袋みたいなものをぶら下げてるみたい……。 巫女装束なのに頭に妙なカチューシャつけてるのは気のせいかな。しかもまるっこいケモ耳付きの。 なんかやけにリアルな気がするというか……。 慣れた様子で山中を歩いて近づいてくる彼女。 その彼女を度の強い近眼用眼鏡越しに凝視する。 カチューシャ、無いよね?腰の後ろのも、尻尾っぽいよね? 「あれ?」 向こうもボクの姿を見て驚いたみたい。小走りに駆け寄ってきて目を丸くして驚く。 「おおお?」 ボクの周りを一回りしながら、じろじろボクを観察する。 「尻尾も、耳も、鱗もない……。こ、これはもしかして伝え聞くところの……」 「客人神(まろうど)様だな」 突然の知らない女のヒトの声。草を踏み分ける音もなく、木立の影から人が出て、……人が……人? 一見丸坊主の修験者姿の女の人。でもよく見ると丸坊主何じゃなくて、髪の毛の代わりに白い鱗。 そして腰の後ろから蛇のような細長い尻尾。 は、爬虫人は実在したっ!?ゲッターゲッター助けてゲッター!! 「こ、これが客人神様!」 「その通り、というわけで……」 あとから来た修験者の人がボクの手を取る。 「どうぞ私どもの寺へおいで下さい。あなた様の身に何が起ったのか教えて差し上げましょう」 「え、いや、その……」 にゃ、にゃんで初対面で敬語なのかにゃー!? 「ちょーっとまったあー!!」 巫女服の女の子が叫ぶやいなや間に割り込んでくる。 「客人神様を先に見つけたのはわたし!わたしの神社でお迎えします!!」 「何を言う。さっきの様子だと客人神様を見るのも初めてだろう。そんな田舎神社に預けられるか!」 「い、田舎っていうなー!長縄筋の寺社なんて田舎通り越して山小屋の癖にー!」 「なななな、い、言っていい事と悪い事があるだろうが!ろくに術も使えない小娘が八八兵衛権現の ご聖堂をなんと心得る!!」 「式打ちぐらいできますー!これでも神主なんだからー!」 「おお、ハッタリだとしてもよく言った!なら式比べで決着をつけようではないか!!」 「いいでしょう。では勝った方が客人神様をお祀りするということで」 「委細承知!」 そういって爬虫人の人が大きく飛び退き、持っていた六角棒を地面に突き立てる。 ――って、あれ?ボク、いつの間にか勝負の景品になってない? 「ちょ、ちょっとまってください!ボクの意志とかは……」 「えるえろひむやはべぇそばか おんきりきりすてぃっくとぅすねぃく!!」 いろいろちゃんぽんっぽい呪文が唱えられるとぼわんと杖が煙に包まれて。 「うわああああああー!?」 ででで、でっかい蛇!大蛇と言うよりおろち! 10数メートルはありそうなアナコンダがああああっ!? 「たーんたーんたーぬきーのぉー……大福夜叉明王!!」 巫女さんの方も胸元から紙細工を取り出して呪文を唱える。 さっきと同じように宙に放り投げた紙細工がぼわんと煙に包まれて……。 身の丈は5メートルほど。 五月人形みたいな鎧を纏った、 おなかの大きい直立したタヌキが……。 「……えー」 どこから突っ込めば良いんだろう。 さっきの大蛇に比べるとインパクトの方向性がなんか間違ってる。 そのせいか、なんか驚くのを通り越して冷静になれた。 「SHAAAAAAAAAAA!!!!」 「がおー」 その現われた二匹の怪獣はお互いに威嚇しあってから戦い始めた! ところでタヌキの鳴き声ってがおーでいいんだっけ? 先手は鎧タヌキがとった。すらりと腰のカタナを抜いて斬りかかる。だけど、カタナは金属音を あげて鱗で止められた。 「我が式神の鱗は鉄のごとき硬さ。なまくらな刃物など通さぬぞ、諦めよ」 ふふん、と鼻で笑う爬虫人の人。だけど巫女さんの方はひるんでない。 「甘いですね……。喩え切れないとしても、鉄棒で殴っている事には変わりないです!」 「しまった!!」 「しまった、かなぁ……?」 ボクの感想などどこ吹く風で怪獣達はボコスカ殴り合う。しばらく一進一退みたいだったけど どうやら武器と鎧の分タヌキの方が優勢になってきたみたい。 「ふふ~ん♪どうです!早く負けを認めてしまえば楽になるですよ!」 「くっ、まだまだぁ!えるえろひむやはべぇそばか おんきりきりきゅあらいとうーんず!」 爬虫人の人の呪文とともに白い光の粒が大蛇に降り注ぎ……。あ、なんか元気になってる。 「あーっ!ずるーい!直接攻撃禁止のはずですー!!」 「支援の術まで禁止されてはおらんわ!今のは体力回復の神通力だから問題ない!!」 元気になった大蛇はその勢いを借りて反撃。タヌキの右手に噛みついて、そのまま腕を伝って 胴締めスリーパーホールドに入る。危うしタヌキ!このまま決まってしまうのかー!? ……いやナニを熱く解説してるんだボクは。魔法少女のマスコットじゃあるまいし。 もっと他にやる事が……ないな。 「そっちがその気なら、こっちにだって考えがあるですよ……。たーんたーんたーぬきーのぉー」 巫女さんがピンチの巨大タヌキを助けるべくなにやら呪文をまた唱える。一体今度はなにを……。 「巨大サボテン!」 「え?」 予想を斜め上に超えた巫女さんの台詞と共に、巨大タヌキがサボテンに姿を変える!! 「GYYYSHAAAAAAAAAA!!!!」 ああ、棘が刺さってる刺さってる。細いから鱗の隙間にたくさん。 そうだよねー。サボテン思いっきり締め上げればそうなるよねー。 ん?あれ、なんか大蛇が小さくなってく? 「ば、ばかな!私の式神が!!」 「ふっふっふ、タヌキの底力を甘く見たですね」 「トンチの勝利のような気が……」 ボクの言葉を誰も聞いていないのはともかく、どうやら勝負は決まったみたい。 *とってんぱらりのぷう* 「と、ゆーわけでっ!ようこそおいでいただきましたっ!!」 「えーと……、その、おじゃまします」 あのあと巫女さんに連れられて、というか巫女さんの作った五本脚の怪生物に連行されたというか。 あんまり大きくない、むしろ小さい神社の本殿に通されて、何故か上座に招かれて、えーと。 「お邪魔などとはとんでもありません!客人神様はいてくれるだけでいいのです」 「あの、そのまろうど様って何?」 「客人神様は、神様なのです」 「かみさま?ボ、ボクそんなんじゃありませんのだ!?ボクは藤田セイヤっていう人間なはずっ!?」 「ご冗談を。毛のない耳をもち、尻尾のないあなた様は紛れもなく客人神様に違いないです」 「そーだ!その耳とか尻尾は本物なの?」 「本物ですよ、もちろん」 「さ、触ってみてもいい?」 「へ?あ、その、耳だけでしたら……」 おずおずと頭を傾けて差し出してくる巫女さんの耳に触ってみる。 あったかい。 犬の耳よりは丸っこくてもふもふした耳は、血の通った暖かさがある。 根本の方に指を分け入れて確かめてみるけど確かに皮膚と繋がってる……。 「はふ……」 「ん?」 「あの、そろそろ」 「あ、ごめんごめん」 ボクが耳を離すと居佇まいをただして座り直す。 耳を触られたのがくすぐったかったのか巫女さんはちょっとだけ顔を赤くして話を続ける。 「こんな風に、獣の相を持たない方々が客人神様なのです」 「いやでもボク、神様じゃないよ?巫女さんみたいに……ってそういえばまだ名前も聞いてないけど」 「イナ、と申します」 「あ、イナさん。稲穂のイナ?良い名前だね……って、そうじゃなくて。ボクはイナさんみたいに あの召喚魔法みたいなの使えないし」 「ややや、客人神様は居るだけで福を呼ぶ縁起物なので何かをするという方ではないのです。 異界(ことよ)から降りてきてくださるありがた~いお方なのです」 「ことよ?」 またなんか聞き慣れない言葉が出てきたなあ。 「ええ、それこそが客人神様の住まう世界。其処には鉄のイノシシが走り、石の塔が並び、てれぴん なる箱の中には小人が住まい、鉛の蛇をひねると清水が湧き出ると聞いております」 「う~ん」 多分、車にビルにテレビに水道の蛇口だよね、これ。 まとめてみるに、ここは異世界でボクは其処にやってきた。同じような人は他にもいて、神様みたい な扱いを受けている。この世界の住人は何故か日本語を話す。そしてケモ耳ケモ尻尾。 ……なにこの二次元ドリームな世界。しかも文庫の方。 いやいや、落ち着こうボク。それに富士見の方かもしれないし、異界戦記かもしれない。 いやそれでもなくて。てか一番聞かなきゃいけないことがあるじゃん!! 「あの、イナさん。ちょっと聞きたい事があるんですけど」 「なんですか?客人神様」 「……いや、いい加減名前で呼んで欲しいかな。藤田セイヤって名前があるから」 「では、セイヤ様で」 ……様はいらないんだけどなー。まあいいや、突っ込んでも仕方ないし。 「ええと、改めてイナさん。……ボクが元の世界に戻るにはどうしたらいいの?」 「え?」 ボクの質問が予想外だったのか、イナさんはきょとんとした顔をして、次に腕を組んで考え込んで 十数秒後に出てきた答えがこれだった。 「さあ?」 …………。 「いやあの、さあと言われても」 「客人神様が異世に戻られたと言う話は聞いた事がないです」 「えーっ!?じゃあ、ボク、一生このまま!?」 「ええと、その、多分……」 頼りない声の、頼り無い返事。 「ど、どうしよう」 「どうしようと言われましても……」 そのまま二人の会話が止まる。 耐え難い沈黙。 それを破ったのはボクだった。 正確にはボクのお腹の虫だった。 *とってんぱらりのぷう* カポーン なんて音が鳴るわけでもないけど、それでもお風呂。 木桶の湯船につかって格子窓の外を見ると夜空には二つのお月様が。 ああ、やっぱり異世界なんだなあ。 ご飯食べて、お風呂はいって、一息ついて、冷静なのに動揺してるというか。 帰れない。 正直まだその実感がわかないんだけど、このことは後で重くのしかかってくるんだろうなあ、とも思う。 そして神様。 居るだけで良いと言ってくれたけど、何もしなくてホントに良いのかなあ。 いやボクに出来ることなんて漫画を書く事と、コスプレ衣装を縫うぐらいだけど。でもこんな ファンタジーっていうかおとぎ話の世界でそんな技術なんて……。 「お背中流しに来ましたー」 「ああ、おねが……って、ちょっとまってえ!?」 「え?」 ふりかえると なんとそこには ぜんらのイナさんがいたではないか!!それにしてもこのイナさん つるぺたである。 じゃなくて!! 「ななななななんでいきなり入ってくるのぉ!?」 「え?お背中を流して差し上げようと」 「前隠してよ!恥ずかしくないの!?」 「女同士で隠す事もないでしょう、セイヤ様」 「ボク男の子!!」 ボクの指摘に、イナさんの笑顔が凍った。 「……はい?」 「だから!ボクは!男の子!」 顔色がサーッと青くなって、次にブワーッと赤くなって、そして 「きゃあーーーーっ!!」 叫びながらばたばたとお風呂場から転げ出ていくイナさん。 「ごめんなさいごめんなさいーっ!!」 「あやまられても……」 ど、どうしたらいいのかなー? ていうか、今の今まで、裸を見られても女の子と思われてたボクって一体……。 *とってんぱらりのぷう* お風呂から出たあとのイナさんは、やっぱり恥ずかしかったのかボクと目を合わせようとしない。 うつむいたままだったり、ふすまの向こうから声をかけて応対したり。 すっごい、気まずい。 ボクが悪い訳じゃないんだけど、悪いことしてしまったような。こんな時お姉ちゃんならどうするだろう。 『みたわねぇ、じゃあ責任取ってあんたのも見せなさい!……え、ちょっと!なんで反応してな(ry うん、欠片も参考にならない。 そんな事を考えていても時間は進んでくれるわけで。まあ明日にはイナさんも落ち着いてる……と いいなあ、なんて思ったり。やくたいもない事を考えながら布団をかぶる。 眠れない。 かぶった布団からまた顔を出して、何気なく天井の染みを数えてみる。月が二つあるせいか、障子 越しの月明かりでも部屋の中は充分明るい。でも光の届かないところはあるわけで、天井の隅のその 暗がりに、今日見た事が浮かんでは消える。突然迷い込んだ森。タヌ耳巫女のイナさんに、鱗頭の女 修験者。大きな式神?を作り出す魔法。(なんとはなしにいざなぎ流っぽかったなー)二つの月。 イナさんの裸。 ……肌、綺麗だったなー。胸はないけど、女の子の価値は胸の大きさで決まる訳じゃないし、むし ろどちらも描けないと早晩限界が来るわけで。いや、おっぱいの価値は多様性にあるわけでもなく、 一番重要なのは女の子に付いていることにつきるわけで。世に言うおっぱい星人の方々も高見盛の乳 について語れるわけでもなく。同様の事はフタナリ属性にも言える事で、フタナリ大好きな殿方も 男に生えているちんちんには興味ないだろう。ケモ耳だって今見てるように女の子に生えているから 萌えになるわけで、もしも虎眼先生に生えてたら、もはや朝目のネタ。 ……え? 襦袢姿のイナさんと目が合う。 イナさんはボクが起きているとは思わなかったのか、目を丸くして動きを止めている。 しばらくそのまま二人で固まってたんだけど、突然イナさんは土下座した。 「セ、セイヤ様、あの、その、おおお、折り入ってお願いがございます!!」 「え、お願い?でも、ボクに出来ることなんて……」 「も、もしだめならそういっていただければ僥倖っぽいデス。ホントに!いやでも断って欲しいわけ ではなくて、つまり、その不可抗力と言いますか?」 顔を上げて何をどう説明するつもりなのか、目を白黒、手をわたわたさせてイナさんがしゃべると いうか、一人突っ走るというか。 「あのー、なにをして欲しいのか言ってくれないと、ボク困るんだけど」 ストレートに聞いたのは不味かったかな。イナさんは顔を真っ赤にして横を向き、消え入りそうな 声でぽつりと言った。 「……お情けを下さい」 聞こえるか聞こえないかの中間ぐらいの声。 たしかジョ○ジ秋山先生の某漫画が正しければ……えっちしてください、って意味だったよーな。 「え、いいけど何で突然?」 「そうですか、だめなら仕方な……はい?ぱーどん?じゃすとうぇいとあもーめんと!?いやいやいや 無理しなくてもオラ本当に大丈夫ですから!?」 「いやちょっと本当に落ち着こうよイナさん」 「は、はい。そうですよね……私から言い出したんだし、覚悟を決めないと……」 「それで、なんでボクとシたいの?」 「あ、あのですねー。客人神様にまつわる言い伝えがありまして……、客人神様の、そのお情けを受 けると、多大な霊力を授かると言われているんです……」 「そうなの?」 うーん、とてもボクにそんな力があるとは思えないんだけどなあ。 「……でも、それで間違って子供出来ちゃったら大変じゃない?」 「あ、それは大丈夫です。客人神様との間には子宝を授かれませんから。それに出来たら出きたで、 目出度い事ですし」 「う、そういう認識なのね」 価値観の違いもやっぱり異世界ならでは、なのかな。……まあでも赤ちゃん出来ないなら気は楽かな。 「じゃ、イナさん」 「ひゃあっ」 イナさんを引き寄せて、布団の上で背中から軽く抱きつく。 イナさん、熱い。イナさんの心臓がバクバク鳴っているのが服越しにわかる。 「イナさん、良い匂いがする……」 「なっ、なにお…はふ…」 丸くて毛の生えた耳の後ろに顔を埋めて匂いを嗅ぐ。女の子の髪の匂いと犬っぽいケモノの匂い。 生き物の生きている匂い。 「はふ……はふ……」 「イナさん、きもちいい?」 「よ、よくわからなひで……ふぁん」 耳に息を吹きかけながら薄い襦袢越しにイナさんの身体を撫で回すとすぐに息が熱っぽくなってくる。 イナさん、感じやすいんだ……。 気分が出てきたからゆっくりと服を脱ぐ。帯の服って着るのは面倒だけど脱ぐときに便利だ。脱がす ときにも。耳から首筋に狙いを変えながら、うしろからイナさんの帯をとく。滑らかな肩からするりと 服が落ちて、イナさんとボクの肌が触れる。 熱くてじっとりと汗ばんだ背中が、ボクの薄い胸に当たる。 「はう、はあ……やっはずかし……」 「イナさん、きれい」 「やあぁ、やめてくださ、い……」 にゃ~、そんな声で囁かれたらボク萌えちゃう~。 イナさんの薄いからだを振り向かせて、はふはふ言ってる口を塞いじゃう。 「ふっ、ふむー!!」 うわ?キスしたらイナさん突然ビクンビクンって……。もしかして、いっちゃった? 大きく身体を跳ねさせた後に、くてんとイナさんの小さな身体から力が抜ける。うわー、ほんとに いっちゃったんだ……。 ふにゃふにゃのイナさんをお布団の上に寝かせてあげる。 障子越しの白い月明かりに、イナさんの白い裸体が浮かび上がる。 タヌキ耳とタヌキ尻尾がついた、妖精みたいな綺麗な身体。 でも、立ち昇る吐息と体温と汗の匂いが、生々しくっていろっぽい。 「ひあっ!?」 生え始め、ぐらいにしか生えてないイナさんのそこを指で開く。くちゅりと水音がして指先にお姉 ちゃんのよりも粘っこいお汁が絡みつく。 「うわあ……凄い匂い」 「か、かがないで、ください……」 「でも、おいしいよ」 「!?」 手についたイナさんのお汁を舐めると、イナさんが驚く。といっても、まだ身体に力が入らない みたいで、顔だけだったけど。 匂いと同じで、味も濃い。すごく濃縮されたイナさんの其処にキスをする。 「や、やあっ!そんな、汚なひにゃあ!!」 ボクの舌が動き回るたびに、イナさんは小さくイッてるみたいで声もなく身もだえする。 その姿が可愛くて、いやらしくて、やめられない。 尻尾もびったんびったん動いてボクの胸板にあたってくすぐったい。ふさふさの毛が乳首に擦れて 気持ちよくて興奮する。 ……そろそろボクも、我慢できないかな。 「はぅ……?」 舐めるのをやめて上体を起こす。ボクの腰をイナさんの脚の間に入れて、おちんちんの先をぐちゃ ぐちゃに濡れたところにあてがう。 惚けた瞳でボクを見上げるイナさんに、予告無しにいれちゃう。 「はぷっ!」 喘ぎ声と言うより肺から反射的に漏れた空気が音になったみたいな声を出してイナさんが痙攣する。 ビクン、ビクン、と大きく身体をこわばらせる。当然、ボクが入っているところも。 すっごくきつい。 ぐちゃぐちゃに濡れてるのに、ものすごい圧力でボクのものを締め付けて押し出そうとする。 でもその刺激が凄く気持ちいい。 「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」 突き入れては押し出される。突き入れては押し出される。腰の動きが止まらない。 止まらないまま、ボクは限界に近づく。上がってくる射精感。堪えないで解き放つ。 「うあっ、ああっ、あ~~~~~~~っ!!」 どっちの声か良くわからない。同時の声だったのかも。 ドクドクと、イナさんに中出しする。出しながら腰を押し入れて、できるだけ奧に入ろうとする。 いつの間にか押し出す動きから締め付ける動きに変わってたイナさんの狭い穴。それがぼくのおちん ちんをちぎらんばかりに締め付ける。 二人とも、力を振り絞って、振り絞って、振り絞って、そして絞り尽くして、気絶した。 *とってんぱらりのぷう* ちゅんちゅんと。 雀の鳴く音で目が醒めた。胸の上にはあったかくて重い感触。イナさんがふとんから寝顔を覗かせて 耳をピコピコ動かす。 ……あー、そういえば何となく勢いに流されてやっちゃったけど。いいのかなー?イナさん的には 神様とのえっちは問題ないのかも知れないけど、そう簡単に割り切れるものでもないのが感情という ものであって、じゃあボクとしては後悔してるのかというと、その辺が微妙でずぶずぶとぬかるみに 嵌ってる気がするにはするけど、確信もないまま曖昧模糊としてるというか。 ……。 深く考えるのはやめよう。 いや、戻る手段がないんだから、こっちの人と親しくなっておくのは超☆重要事項だ。その為だっ たら多少の枕営業だってしてやるんだ! ……。 開き直りって、本当に汚いもんだったんだ。そんな普遍的事実を悟る異世界での朝。 ともあれ、今はどうしよう。この状態だとイナさん起こさずに動くのは無理そうだし。かといって そろそろぐちゃぐちゃなお布団の中が気持ち悪い。 そんな事を考えていると、ふとイナさんと目が合う。どうやらイナさんも目が醒めたみたい。 そのままちょっと見つめ合う。先に目を離したのはイナさんだった。 「は、はわわ、失礼しました!ただいまどきまつきゃああっ!?」 ボクの上から飛び退こうとしたイナさんが、悲鳴を上げて派手に転ぶ。 「ど、どうしたの、イナさん?」 「な、なんか、腰に力が入らなくて……ひゃう!?」 昨日からそのままの姿で、つまり素っ裸でいたイナさんはすぐに布団を引き寄せて身体を隠す。 そういえば、ボクも全裸だったけ。服は……ああ、あった。早く着ておこう。 ボクがとりあえず服を着てからふりかえると、意外な事にイナさんはまだ布団を身体にまいたまま 動いていなかった。 「ていっ!ふんっ!ふぬーっ!」 なんか気合いを入れてるみたいだけど、ちっとも身体は動いてない。 「もしかして、イナさん。腰が抜けたの?」 「うう~、昨日セイヤ様があんなになさるから……」 「あ、いや、その……」 「まぐわいというものが、あんなに激しいなんて……。さ、三回も子胤を注がれるなんて……」 布団に真っ赤な顔を埋めて咎めるようにイナさんが呟く。 ていうかボク、一回目しか記憶にないんだけど三回もしてたの? ……。 今朝三回目の自己嫌悪。 頭一つふって気分を無理矢理切り替える。 「と、とりあえず、イナさんは落ち着くまで其処にいると良いよ。とりあえずボク、なんか身体拭く もの持ってくるから待ってて」 「そんな!客人神様に――はう」 反射的に立ち上がろうとして、またずべっと、今度は布団ごとこける。 ……いや、そんな申し訳なさそうな涙目で見られても。 「とりあえず、ちょっと待っててね」 ……お風呂で残り湯も持ってこようか。そんなことを考えながら、部屋を出て襖を閉めた。 はあ、これからどうなるんだろ。
https://w.atwiki.jp/nekomimi-mirror/pages/548.html
たんたんたぬきの 四話 不浄なる暗黒の屍より出でし背徳的な眼球をもったおぞましき蠢く肉塊 某大物Sさんに直接インタビュー Q.アレはすべてあなたの創作物なのですか? A.実在する生き物をモデルに作った方が簡単だとロボット工学者も言ってンぞ。そこから類推してくれや。 Q.協力してくれた友人とは誰ですか? A.わりぃ、指名手配犯だから詳しくは言えねェ。 Q.凶悪な犯罪者なのですか? A.あいつが人間殺したって話は聞いたことねェなあ。 Q.投げ技にこだわりが? A.スープレックスこそ王者の技よ。 Q.王者の技は関節技ではないんですか? A.王者が地べたに転がってどうするよ。自分は立って敵を這わせるのが王者ってもんだ。 Q.ふっ、どうやらあなたは本物の関節技使いに出会ったことがないようね。 A.おもしれェ、試してやンよ。(鮫のように笑う) 「――かしこみ かしこみ もうしあげるー……」 たっぷりの余韻をもって、拝殿の静寂に祝詞が溶け込んでいく。 日課であるお祈りを終えたイナさんに声をかけた。 「お疲れ様」 「ありがとうございます」 しゅうてぃんぐすたあ様襲来から10日ほどたった。 あの日の翌日はボクもイナさんも腰が立たなかったけど、一日ほどしたらすぐ回復。 こうして毎日のお勤めも寺子屋もつつがなくできるようになりました。 変わったことと言えば、イナさんの態度が少し砕けた感じになったかなー。 ……夜とかも。 えっちについて慣れてきたのは嬉しい気もするけど、そこのところをじっくりと変えていきたかった という思いもあり。いわゆる育てる醍醐味というかそーゆーあれをしゅうてぃんぐすたあ様に取られて しまった気がしないでもないですが、まあ少しばっかり積極的なイナさんも嬉しいので痛し痒し的な、 まあその、ええ、惚気ですが何か。 「そう惚気られると、つい横から寝とってみたくなンなぁ」 「なにをいきなり人倫踏み外しのセリフをていうかモノローグのボケにさらなるボケで返さないで というより先にいつからそこにいたんですかしゅうてぃんぐすたあ様!!」 「おお、一息に突っ込みきるとはなかなかやるじゃねぇか」 一体いつの間にやら、風呂敷包みを背負ったしゅうてぃんぐすたあ様が拝殿の前に。 反射的にボクとイナさんは平伏して時節のあいさつをしてしまう。 「しゅうてぃんぐすたあ様におかれましては本日はお日柄もよく……」 「新ロダ第百回という記念すべき数を迎えられたのもしゅうてぃんぐすたあ様のご尽力あっての……」 「落ち着け」 ぺち、程度の軽いチョップで混乱するボクたちに突っ込みを入れて、しゅうてぃんぐすたあ様は 拝殿の入口に、縁側のように座る。 「頭あげな、ついでに楽にしていいぜ」 言われて顔をあげるとしゅうてぃんぐすたあ様は風呂敷包みを傍らに置く。 なんか、もぞもぞ動いている気がするんだけど、何だろうあの中身。 「あの、ここでは存分なおもてなしも……」 「いーンだよ、面倒押しつけに来ただけだかンな。すぐ帰る」 「面倒、ですか?」 イナさんが戸惑ったように聞き返す。 本来ならば『面倒なんてとんでもありません』と返すべきところなのかもしれないけど、徹頭徹尾 規格外なしゅうてぃんぐすたあ様のいう面倒事が想像できなかったんだと思う。 「おう、ちっとこいつを引き取ってくれ」 そう言ってしゅうてぃんぐすたあ様は傍らの風呂敷包みを開いた。 中から出てきたのは、生き物というよりナマモノ(柴田亜美的表現)だった。 大きさは30cmほどの卵と饅頭を掛け合わせたような手足のない毛玉にタヌ耳尻尾。 そして体の半分ぐらいありそうな大きな一つ目。 シンプルというかぞんざいというか、とにかくそんなデザインのナニカがボク達の方を見つめていた。 「かわいい、ようなそうでもないような……」 キモカワイイともまた違ったこの『てふん』とした造形が侘びているような気がしないでもない。 いや、そんなじーっとみられても。なんとなく視線をそらしづらくて困る。 「えと、これはしゅうてぃんぐすたあ様の式でしょうか……?」 「いンや。式に近いっちゃあ近いが、どっちかってぇと妖物の類だぁな」 「はあ」 しゅうてぃんぐすたあ様との受け答えをイナさんに任せ、ボクはこのナマモノと目力勝負を続ける。 魔法少女のマスコット的な生き物のようにみえて、この一つ目が不気味さを醸し出している。 「こいつをちっと預かってほしいンだわ」 「え?ええと、しゅうてぃんぐすたあ様の頼みとあれば否やはありませんが……」 「ああ、別に飯も食わねえし糞もしねえよ。半分以上、魑魅魍魎だからな」 表情があるのかないのかわからない。ちょっと首をかしげて見る角度を変えてみると、むこうも微妙に 小首をかしげるような仕草でこちらに合わせてくる。 「話すとちょっと長くなるンだがな、ちょっと熱帯魚が食いたくなって爺ちゃンのとこに顔出して 来たンだよ」 「お爺様が、いらしたのですか?」 「ああ、大陸の南の方で海の王様やってンだ」 興味があるのか、にじにじとボクの方に近づいてきた。足とかどうなってるんだろう。 「その家族水入らずのとこに『タマとったらあ!』って変なネコの女がカチコミかけてきやがってな」 「それは……哀れというか愚かというか……」 膝の近くまで来て、ボクの方を見上げてる。頭をなでても嫌がらない。手触りはふかふかだ。 「大外刈りで済ましてやろうと思ったら、でっかいトカゲに化けて見境なく暴れようとしたンで、 仕方ねェンで割と本気のチョークスラムで頚椎ねじ切った。まァそこまでは良かったンだが……」 「良かった、んですか?」 骨っぽい感触はなく、なんか本当にぬいぐるみみたいな弾力。でも動物独特のあったかさ。 「その女ァ屍喰らいの邪法使ってたから、すンげぇ怨霊になって呪いばらきそうになったわけだ」 「はぁ」 調子に乗って持ち上げてみると意外と軽い。そのまま膝に乗せてみる。 うわー、もっふもふだー♪ 「このまま放っとくとあたりかまわず呪われそうだったンで、魂魄を分割してむりくり転生させて 浄化してやろうと思ってな」 「そ、そんなことができるんですか?」 余りにももふもふなので、そのままお腹をなでてあげると目を細めてこっくりこっくりし始める。 人間になれてるなー、この子。 「転生っつーか、肉と魂魄まぜて妖にする感じか?生き物に詳しいダチがいたんでちっと手を借りてな」 寝入ると心なしか縦につぶれるみたい。卵体形からプリン体形に、そんな感じ。 「つーわけで、できたのを一匹引き取ってもらおうと思ったンだが」 しゅうてぃんぐすたあ様の視線がこっちに向く。つられてイナさんもボクの方を見る。 「あのー、もしかして僕の膝で寝てるこのナマモノ……」 「お、イイ感じに懐いてるじゃねェか」 「うわあっ!?」 ボクが思わず驚いて放り出すと、ナマモノは板の間を二、三回転して目覚めた。 びっくりしたみたいでていんていんと跳ねて、御神体の後ろに隠れる。 「おいおい、放り出すこたァねえだろ」 「で、でも、悪霊的生き物なんじゃ?」 「そうだったころの記憶は封じてあるし、そもそもケモノ並の頭しかねえから危険はねえよ」 「そ、そうなんですか?」 「おう、仮に何かしようったって体当たりがいいとこだ。部屋ン中とっちらかすことはできても 人ひとり殺すにゃ足りなすぎる」 そうなのかー。あれ?でもなんでそんな。 ボクの心にわいた疑問は、イナさんが口に出して聞いた。 「あの、ひとつよろしいですか?」 「ン?」 「なんで、これを私たちに。いえ、人に預けるんでしょうか?野山に放つでもいいでしょうに」 「ン……」 しゅうてぃんぐすたあ様はその目線を御神体に、いやその後ろに隠れている生き物に向けた。 「屍喰らいの邪法ってのはな。要するに恨み辛みを束ねて煮詰めて力にするンだよ」 生き物は体を半分出してこっちを窺ってる。さっき投げられたのでおびえているみたい。 「恨む、憎むってのはナ、すげェ強い力なンだ。けどよ、それだけじゃいけねェ。世の中がそれだけで 出来てると思うのは、良くねえことなンだよ」 少しこっちを見ては、またすぐに隠れる。でも、すぐにまた顔を出す。 「だからちっとばかし人に塗れさせてやろうと思ってな。ま、というわけで頼むわ」 おいでおいでと手招きすると、おっかなびっくり近づいてくる。そんでまたボクの目を見てくる。 その体がひょいと抱えあげられる。イナさんだ。 こんどはイナさんとナマモノがじっと見つめあう。 その感触を確かめるようにイナさんがもふもふと撫でまわしてみる。 それに答えるようにナマモノがうにうにと動いたり、尻尾をパタパタ動かす。 ひとしきり心の交流っぽい物をした後、満足げな顔のイナさんはナマモノを抱えたまま しゅうてぃんぐすたあ様に聞いた。 「この子、お名前は何と言うのでしょうか?」 「俺が名付けると俺の呪に括られちまうからな。お前が名付けてくれ」 「それじゃあ……う~ん」 たるーんと膝の上で弛緩しきった毛玉を撫でつつ、イナさんが名前を考える。 これの名前かー。狸で玉だから……いやいや、そんなシモネタな。でも金色ってのはいいかも、毛並み もうすい茶色で光の加減でそれっぽくなるし。金色で小さな毛玉で……あ。 「イナさん、コガネって名前はどうかな?」 「あ、いい響きですね。コガネ~、今日からあなたはコガネだよ~」 頭をなでながらそう言われたコガネがイナさんを見て耳をパフパフ動かす。気に入ってくれたのかな? 「大丈夫みてェだな。そンじゃ任した」 ニヤリと笑ったしゅうてぃんぐすたあ様がボクとイナさんの頭をくしゃりと撫でた。 *とってんぱらりのぷぅ* 「かわいー!」「ふわふわしてるー」「あたしもなでるー!」「あはは、のびるー」「にくきゅうー」 「ね、ね、噛んだりしない?」「こいつ、うごくぞ!」「しっぽ、ひっぱっちゃだめー」 「あ、にげたー!」「まってまってー!」「つうじょうのさんばいのすぴーどだと!?」 お昼前。 お勉強にきた子供たちがやってきて、危惧していた事態が現実化しました。 そうだよねー、小学校の校庭に子猫が迷い込んだらこうなるよねー。一つ目の謎生物でも子供には 関係ないよねー。かわいがり責めだよねー。 「コガネ、おいで!」 ていんていんていーん。 三段ジャンプで僕の胸に飛び込んできたコガネを、頭の上に掲げあげて緊急避難。 僕の背が低いとはいえ、子供たちにはまだまだ負けない。 「あー、せいやさまかえしてー」「ずーるーいー」「わたしまださわってないー」「ぼくもー」 「ふこうへいだー!」「えいえいっ」「こくさくそうさによるかくさしゃかいだー!」 「ぜんこくのぷろれたりあーとをだいひょうしてたたかうぞー!」「いくぞいちおくひのたまだー!」 「くりーく!くりーく!くりーく!」「まぐろたべたーい」 予想通りの非難囂々。だがしかし、教育者とはしてはここで引いてはいけないのです。 「コミュニズムからファシズムをへてウォーモンガーと発展してもだーめー!!」 「なんで、けちー」「ずるーい!」「こすとだいいちしゅぎのせいでわーぷあがかくだいしたんだー」 「だめったら、だめ!君たちだって、いきなり知らない大人に撫でくり回されたらこわいでしょ?」 「うー」「それはそうれすけどー」「ぼくへいきー」「わ、わたしもへいきだもん!」 むむ、思ったよりも正論が効果的。素直で元気な子供は地域社会の宝です。 「知らない大人がたくさん来て寄ってたかって撫でくり回すんだよ?かわいいって言われてもこわい でしょ?君たちがしてるのはそういうことだよ?」 「……」「にゅー」「おとなはきれいごとばっかり」「かみさまだからしかたない」「そっかー」 「お勉強終わったら、順番に撫でさせてあげるからそれまで我慢できるよね?」 『はーい』 「じゃ、ご飯の前に手を洗ってこよう!」 『はーい!』 子供たちがいっせいに小川に手を洗いに行く。 うんうん、みんな大分ボクの言うことも聞いてくれるようになったな。 さて、イナさんの方を手伝いに……。 ふと思いついて、コガネを頭の上に乗せて手を放してみる。 おお、落ちない。 そのまま歩いてみる。 おお、落ちない! ……ちょっとこのまま手伝いに行ってみようかな。 あ、落ちた。 *とってんぱらりのぷぅ* そんなこんなでコガネがうちに来てから一週間ほど。 僕もイナさんも子供達も村の人もコガネの存在になれていった。 初めのうちは狂乱したようにかわいがろうとしていた子供たちも、女の子を中心とする「なでなで」派 と男の子を中心とする「そんなことよりサッカーしようぜ」派に大雑把に分かれ落ち着いた。 村長さんをはじめとする村の大人たちも、初めのうちは見物に来たけど初めのうちだけだった。 コガネは大体いつもボクかイナさんについて回るか、日向ぼっこ。子供たちが境内で遊んでるとそれに 混じって転がってたり撫でられてたり。 夜寝るときは、みんなそろって川の字に。というか、布団にもぐりこんでくる。 懐いてくれて、嬉しいしかわいいとも思うんだけど……だけど……。 *とってんぱらりのぷぅ* 「あれ?コガネは?」 「あら?どこでしょう?」 そんなある夜、これから寝ようかなって時にコガネが見当たらない。どこいったのかなー。 そう思ってちょっと探してみると、縁側でコガネが月を見ていた。 二つある月の、片方が満月でもう片方は下弦の月。 初夏のふわっとした月光を浴びて、コガネは満月をじっと見ていた。 「コガネー、ボクたち寝るよー?」 声をかけると、尻尾を振って返事するけど動く様子は見せない。 「なにかあるのかな?」 「どうなんでしょう」 イナさんもわからないみたいで首をかしげる。 「……でも、来ないなら先に寝ててもいいよね」 「そうですね。ここなら犬とか熊とかも来ないでしょうし」 「じゃ、イナさん。……僕たちだけで寝ようか」 ボクは声をひそめてイナさんの手を取る。 意図を感じ取ったのか、イナさんが背筋を震わせて頷いた。 *とってんぱらりのぷぅ* ふふふ、やっと、やっと解放されたわ。 あの忌々しい赤い竜と痴女の呪いから! たとえ魂を分割したとて、この ミリオンズ ミリィを消せると思うてかっ! ……とはいえ、さすがに100以上に分割されると記憶やら魔力やらガタガタね。満月の魔力に依存 しないと姿も戻せない。手足もなんか縮んでる気がするし、ナイスバディも目減りしてる気がする。 ちょっと確認した方がいいわね。 えーっと水場は……。 タライに張った水に映る姿は、明らかに前よりも若くなっていた。パッと見18~20ぐらい? ただそれはいい。問題は。 「なんでタヌキになってるのよ……」 あたしの自慢の白い耳がー!白い団子尻尾がー!こんな凛々しさの欠片もない丸っこい代物に……。 ええい恨みはらさでおくべきか!必ず捲土重来して今度こそ竜灰を! そのためにはまず……力を貯えないと。 タヌキとヒト、たった1.5人分じゃたいした力にはならないだろうけど、それでもこの肉体を維持する には十分なキャパシティね……。 *とってんぱらりのぷぅ* 屍喰らいの邪法。 知性ある生き物の心臓を生きたまま取り出し、それを喰らうことにより魂を取り込む邪法。 今の体じゃたいした魔術は使えないけど、寝ているところを抑え込んでしまえば子供二人ぐらいは なんとでもなる。今ならぐっすり寝てるだろうから、こっそり近寄って……。 ん、なんか動いてる気配がする? どれどれ、障子に穴をあけて……。 「ちゅぴ、くちゅくちゅ、ちゅぱ」 「じゅる、ちゅ、れろれろ……」 あ、ありのまま目の前で起こっていることを話すぜ! あおむけになったヒトの男の子の上に、タヌキの女の子が逆向きになって覆いかぶさってる。全裸で。 な、なにをやっているのか良い子にはわからねーと思うが、あたしも一瞬わからなかった。 子供同士のじゃれ合いやスキンシップなんてチャチなもんじゃねー。 露骨なシックスナインが目の前で繰り広げられてるぜ……。 い、いけない。あまりに予想外の展開に思わずポルナレフ的機能停止になってしまったわ。 やるべきことは、不意打ちと暗殺。たとえ寝てようとヤッてようとやることは違わないわ。 でも、起きてはいるからちゃんと隙を窺って……。 うわ、すごーい。あの男の子、クンニうまいわ……。互角のシックスナインに見えるけど、女の子の 方は時折耐えれずにペニスから口を放しちゃってる。うわ、クリトリスつまみながら尿道口ほじるなんて マニアックな責め方を。しかもそれで、イッちゃうなんてすっかり開発されちゃってるのね。 小さなお尻が震えて、尻尾も逆立って、気持よさそう……。 男の子が起き上がって、女の子を抱きよせ耳元で囁いてる。 「イナさんはほんとに感じやすいなぁ」 「や、やぁ。恥ずかしいです……」 「もう少し頑張ろうよ、ボク、まだイッてないよ?」 「だって、セイヤ様がいじわるするから、ぁ」 「あれ?ボクがどうしたの?」 「あ、や、乳首感じちゃいますっ」 完全ヒトショタ攻めとなっ!?ななな、なんですかこのエロにおけるレアケース。 「うふふ、意地悪してごめんね。でも今日は久し振りだから、全部ここに出したいなって」 「あ…ん、セイヤ様ぁ」 くちゅり。手を差し込むと、そんな音を立てるぐらいに濡れた少女のヴァギナ。 それに負けないぐらい声の方がとろけてる。うわぁ、エロい……。 「まずは、向かい合って……」 「――っん」 対面座位でゆっくりと、腰が密着するまで挿れる。 そのまま、腰を動かさずにセイヤがイナの首筋とか鎖骨の窪みとか腋とかをゆっくりとねぶる。うわ、 なんであの歳であんなに慣れてるの。こまめに耳元で囁いたり、反応見て愛撫の場所変えたり、やり方 がまるで玄人……。イナのほうはまるで抵抗できずにされるがまま。そうよね、あんなのされたら、 あたしでも感じちゃうもの。 「イナさんの中、くねったよ。わかる?」 「だ、だって、尻尾さわられたらあっ」 すごい反応。尻尾触られただけで軽くイッてる。気持よさそう。気持ちいいのかな、触ったら。 ――ふわっ!あ、あ、すごい。タヌキってこんなのぶら下げて歩いてるの? セイヤの手の動きに合わせてあたしの手も動く。だから、イナとあたしのうごきがシンクロする。 気付かれちゃいけない。これから殺して心臓を奪うのに、気付かれたらいけない。頭の中の冷静な部分 が警告して声を出そうとする唇を噛む。 痛みが意識を取り戻してくれる。けど、左手はまだ尻尾をなでてるし、右手はゆっくりヴァギナに伸び てる。 ……やだ、セイヤが動こうとしてる。つき上げ始めようとしてる。 「あっあっ。セ、セイヤさまぁ」 「何度でもイッていいよ。何度でも気持ち良くしてあげるから……」 だめ、イッちゃだめ。自分で触ってイッちゃったら、歯止め利かなくなる。 あ。つき上げゆっくりなのにあんなにがっしりしがみついて。もどかしいよお。なんであたしの右手 ゆっくりしか動いてくれないのよお。もっときてよお。 うあ、だんだん、だんだんはやくつよくなってる……。いいよお。尻尾ももっとつよく。にぎりつぶし てもいいからぁ。もっともっとお。あ、ずるい。ちくびなめられてる。あたしはないのにずるぅい。 でも、でも、あ、あたしも、いく、いきそう。 「せいやさま、せいやさまぁ!」 「静かにしないとコガネに聞こえちゃうかもよ?いいの?」 「い、イイですっ!みられても、みられてもいいからもっとくださいぃい!!」 あ、あたしもほしい。ほしいよぉ!ね、だして。だしてほしいよぉ!! 「しょうがないなぁ、イナさんは。じゃあ、出すよっ!」 「~~~~~~っ!!」 ~~~~~~っ!! ビクンビクンと、あたしとイナの体が震える。子宮の中を熱く満たす液体の感触を幻視する。 イッちゃった……。あたし、覗きのオナニーでイッちゃった……。 部屋の中では同じくイッちゃったイナが仰向けに……え?何?なんでうつ伏せにするの?それにお尻を 高く掲げる姿勢にして、そんな、イッたのに。 「んはっ!」 後ろからなんて、尻尾だきしめて、後ろから突きあげられたら。あたしそんなことされたら。だめ、 だめになっちゃうから、だめええええぇぇぇぇ!!! 後ろの次は背面騎乗!?しっぽ、しっぽひっぱっちゃだめえっ!! 正常位で、動かずにおっぱいなめ続けられたら、お、おねだりしちゃうよぉ!! 松葉崩しって、なんでそんな体位知ってるのーっ!? ちょ、そんな私も知らないわ、そんな形で―― ………… *とってんぱらりのぷぅ* ……やりすぎました。久しぶりとはいえちょっとやりすぎました。 さすがにイキッぱなしのイナさんを本能のままに抜かずの○発はまずかったかなーと反省してます。 なので、イナさんを寝かせて僕が朝御飯の用意。腰は痛いけど、久々に思いっきりできたので気分だけは 爽快です。 そーいえばコガネのことすっかり忘れてたけど、どこいったのかな? そんなことを考えながら、できたご飯をお膳に乗せて寝室まで運ぶ。 ……にゃ?なんかコガネが、転げまわってる。 (何で、なんで戻ってるのーっ!?) 手足があればジタバタしてるんだろうなーと思えるような、割と表現力の高いムーブ。転げまわったり 円筒状の体をひねってみたり、ぐるぐるまわってみたり。 とはいえ、このままだと廊下が通れないなあ。 「コガネー?」 (う、うわあっ!?な、何でここに?いや、いてもいいんだけど!!どどどどうしよう、覗いてたの ばれたら変態なじゃなくて大変なことに――なるのかな?いや、そうじゃなくてあんなの見た後に まともに顔なんか見れないよー!!) ぶわっと毛を逆立てて一目散に廊下を逃げてくコガネ。 うーん、驚かせちゃったかな。でもちょっと反応が過剰な気もするけど。 なにかあったのかな?もしかして、昨晩のアレを除いてたのかな? ……まさかね。
https://w.atwiki.jp/s13_t58/pages/18.html
■佐藤 投打 弾道 ミート パワー 走力 肩力 守備 耐エラー 特殊能力 所持金 経験値 入寮 右左 2 E D G F F F センス○ 43000 パワー×10、ミート×10、走力×10 ○
https://w.atwiki.jp/tanukipanpi/pages/2.html
メニュー はじめに 都内 関東 名古屋 関西 九州 リンク たぬき掲示板 こたぬき掲示板 wikiの編集方法についてはこちら 左メニューの編集方法についてはこちら ここを編集
https://w.atwiki.jp/schwarze-katze/pages/496.html
たんたんたぬきの 第三話 えんかい 「ちめた~~~~~い!!」 四の国島来てから三日目の朝。 今ボクが何をしているとかというと、ベタベタに何かの粘液で汚れたメイド服を冷たい川の水で 洗濯しております。いったい何でこんな事になってしまったのか。思い返してみると……。 『あっ、ダメ、ダメですセイヤ様ぁ……』 付いてるのはどう見てもボクの精液です本当にありがとうございました。 うう、我慢できなかったからって昨日も猿のようにやっちゃった……。かつてお姉ちゃんがボクに したことを自分自身で繰り返してると思うと心が痛い。 なので川の水が冷たいのも罰と思えば我慢でき……うう、やっぱ冷たい。 とは言えもうほとんど終わったから、あとは気合いでがんばるぞ!! 「セイヤ様ー!ちょっとこっちにいらしてくださーい!!」 ん?あれ、イナさんが呼んでる。こんなに慌ててどうしたんだろ。 「なにー?何かあったのー?」 「それが、村長さんがお見えになって……」 「村長さん?」 ……そーいえば行った事無いけど、石段おりてくと村に通じてるんだっけ。 *とってんぱらりのぷぅ* 「何をやっているんじゃああああああ!!」 『ひいっ!』 「そも神職とあらばその仕事の第一義は神を祭り神をもてなし凶事を退け福を呼び込む事、それを あろうことか客人神様に洗濯をさせるとは何事かっ!!」 「あ、あのう……。お洗濯はボクから言い出した事で……」 「客人神様はお黙り下さい。いや、この際儂から言わせて頂きますぞ。そも神が神たる振る舞いを してくださらないからこうして未熟者がつけあがるのです」 「い、いやその……」 「おじいさま、セイヤ様は悪くありま……」 「てえい、おじいさまなどいうでない!そも神職に就いたからにはもはや祖父でもなければ孫娘 でもない!聖俗の境を定めてこその神職ぞ。それをお前は……」 「いや、イナさんは立派にやって……」 「たった三日でなにがわかるのいうのですか!?僭越ながらこの儂は客人神様より些少長く生きて おりますれば、人を見る目もそれなりに培われておる自信がございます。 本来村全てで祭らねばならぬ客人神様の事を知らせる事をすとーんと忘れているようなのは、 とうてい立派と言えるものではございませんぞ!!」 「あ、あうあぅ……」 この調子で一時間。 村長さん(本名、弥三郎さん。イナさんの実祖父みたい)のお説教はとどまる事を知らず ヒートアップ! イナさんが村への報告を忘れてて、子供達づてでボクの事を聞いてはじめて知ったのだとか。 うう、イナさんが舞い上がってうっかりしてたのはしょうがないかも知れないけどこんなに 言わなくてもいいのにー。 それにイナさんがうっかりしてたのも、アレの事でいっぱいいっぱいだったからで……。 ……。 アレの事言ったら殺される気がした。てゆーか理由にならない気もする。うん、黙っておこう。 「え、ええい。泣くでない!泣いてもしっかり分かるまで容赦なんかしないんだからねっ!」 「ふえ、ふえぇぇ……」 なぜツンデレ台詞ですか、村長さん。威厳のある古タヌキがやっても可愛くありません。 「大体だな、お前がこの大事に報せを忘れていたのも、普段からこまめに報せをよこすという 事をしてないからでな……」 「で、でも余り報せを届けると公私の区別が付かなくなるからって……」 「公私の区別をはっきりつけた報せをよこせばよいのじゃ!それが出来ないから未熟者と……」 うあああ、長老様のお説教が終わるのが先か、それともイナさんの涙腺決壊が先かっ!? だ、誰か助けてー!? そうボクが心の中で悲鳴を上げてた瞬間。障子がスパーンと音を立てて開いた。 「ほう、面白そうな事になってンじゃねえか」 よく通る声が長老様のお説教とイナさんの涙腺決壊を止める。 いや、声をかけられなくても止まったと思う。その場にいる誰しもが、思わず目を向けなければ ならない気分にかられる。それほどの存在感をその人物は放っていた。 燃える炎のような真っ赤な瞳と腰までの長髪。 上から98・58・86(目算、バストはトップの数字)という着流しから溢れそうな反則ナイスバディ。 人間だったら耳のある部分から出ている角とヒレ耳。 着流しの裾から出ている赤い鱗を纏った尻尾。 そして何よりも、整った顔立ちを歪める百獣の王の様な笑顔。 『しゅ、しゅうてぃんぐすたあ様!!』 イナさんと村長さんが即座に向き直って平伏する。 ボクも反射的にそれにならう。っていうか、平伏しないと取って食われる気がする!! 「そんなかしこまンなよ、面ァ上げな。ってか知らねえはずのてめえが頭下げるたぁどういうことだ?」 「ひいっ!?い、いや何となく生存本能で!」 下げた頭を掴まれて強引に上げられる。 「おうおう、可愛い面してやがンなぁ?」 「さ、財布は上げますから暴力はやめてください!」 その反射的に出てきた一言がまずかったのか、大きな手がボクの顔面を掴む……って痛ああああっ! 頭蓋骨が、頭蓋骨がミシミシいってるーっ!? 「……今度チンピラ扱いしたら握りつぶすぞ?」 「は、はいっ!すいませんごめんなさい!」 「わかりゃあいいンだよ、わかりゃあな」 そう言ってボクの頭をひとなでして離してくれる。その人、しゅうてぃんぐすたあ様って言ったっけ? ともかくその人はイナさんと村長さんにも顔を上げるよう促してから、みんなの中心にあぐらをかく。 「さて、大体の状況は分かった」 「突然出てきていきなり理解されましても……」 「いぃンだよ、俺なンだから。それよりボウズと嬢ちゃん、ちっとこっちこいや」 「え……」 「ボクたちですか?」 「おう、ちっと座れ」 ボクもイナさんもおっかなびっくりその人の前に進んで座る。 座ったところで、目の前に手が突き出された。 たわめられて力の蓄えられた指の形。 デコピン。 ばちこーん!と音を聞いたような気がして視界がひっくり返る。天井が見えて襖が見えて畳が見えて また正面が見えて―― 「は、はにゅぅ~」 気がつくと襖をなぎ倒して隣の部屋で倒れてた。イナさんも同じようにボクの隣で目を回してる。 頭がくわんくわんするのは目が回ったからか、それともデコピンされたとこが痛いからか。 「ま、このくらいで許してやれや。な?」 「え、あ……はいっ!お叱りありがとうございます」 お説教は終わったみたいだけど、そのかわりが回転しながらぶっ飛ぶほどのデコピンって……。 割に合わないような……。あ、だめだ、つっこみきれな……。 *とってんぱらりのぷぅ* とんてんとてちてつくちてとん 鼓を打ち鳴らす音や高下駄が地面にあたる音。みんなが田楽舞をはやし立てる音。 「はっはぁー、見事なもンじゃねえか」 そう言いながらしゅうてぃんぐすたあ様は樽から汲み上げた一升マスのお酒を一息に飲み干す。 前田慶次ですかあなたは。 ボクとイナさんがお仕置きのデコピンから回復するまえに、しゅうてぃんぐすたあ様は「よーし、 祝いの宴だ!つまみもって境内にきやがれ、酒は俺にまかせろ!」と宣言。その結果三十分足らずで お祭り騒ぎです。 ……真っ昼間から神社でこんなことして良いのかしら。 というか、そもそも。 「ねえ、イナさん」 騒ぎの中、こっそりイナさんに近づいて耳打ちする。 「なんでしょう」 「あの人……誰?」 「あ。そういえばセイヤ様にはまだ紹介してませんでしたね、あのお方は……」 イナさんが言いかけたところで、急にボクとイナさんが抱え上げられる。 「俺の噂かぁ?」 「みゃあっ!?」 「可愛いなあ、お前。ちゅーしちゃうぞちゅー」 「みゃーっ!みゃーっ!」 露骨なセクハラにイナさんがジタバタ抵抗する。その手足を巧みに避けながらしゅうてぃんぐ すたあ様はボクに話しかけた。 「んで、俺がナニモノかって話だったな。俺はこの島で一番偉い奴、しゅうてぃんぐすたあ様よ」 「ええっ!?この島の最高権力者?」 イナさんの首筋に鼻先を埋めてげへげへ言ってるこの人が!?「ロリの汗は旨いなー」とか言って るこの人が!? 「権力者ってえと、ちっと違うな。政にゃあ基本的に手をださねえ。正確に言えば権威だな」 「権威が女の子にセクハラしていいんですか」 「いいンだよ。俺は尊敬されてっから権威なンじゃねえ。この島で最強だから権威なんだ」 「最強って……」 イナさんの顔をおっぱいの谷間に押し込んで「ほーれ、ぱふぱふだぞー」とかやってる人に言われ ても説得力が……。 「文字通りの最強だ。この島の兵(つわもの)全部まとめてかかっても俺にゃあ敵わねえ」 「……嘘でしょ?」 確かにデコピン一発で小柄とはいえ人間をあんなに吹っ飛ばしてめちゃくちゃ強いのはわかるけど 式神をたくさんけしかけられたらさすがに勝てないような。 「嘘じゃねえって、ほれお前からも言え」 「ほ、ほんとうです~」 おっぱい地獄(へぶん)から解放されたイナさんが、驚く事にその言葉を肯定する。 「しゅうてぃんぐすたあ様は、この島でただお一人の龍ですから」 龍。またすごい単語がでてきた……。 「おうよ、大陸含めて五体しか実在を確認されていない本物のドラゴンの一人。《火吹き山の火龍》 《赤い台風》《火山活動》《流星の夜》《真夜中に太陽》《サラマンダー》《ライジングサン》 とか呼ばれてる文字通りの生きる伝説が、この俺だ」 そう言って牙をむき出しにして笑う。 その笑顔で、ああその笑顔だけで、解る。理解する。 この人が食物連鎖の頂点の、更にその上に存在する生き物だと。 「ま、ンなこたどうでもいいわな」 「いや一番重要なとこじゃないんですか!?」 「どうでもいいンだよ。重要なのはお前らがどこまで進ンでるかってこった」 『はいっ!?』 そりゃあイナさんとリアクションがはもりもしますよこんな爆弾発言! それにとどまらずしゅうてぃんぐすたあ様の連続攻撃!バーサーカーソウル発動!! 耳を舐める、を攻撃表示! 「ひゃいっ!」 「んで、実際どこまでやったンだ?この娘からお前の匂いがするぜ?」 耳を唇ではみはみしながら小声で囁きかけてくる、しゅうてぃんぐすたあ様。 うう~、鼻が良すぎ~。他のみんなはとっくに酔っぱらってすでに主役がいらない状態。イナさんに も声を聞かせていたのか、真っ赤になってうつむいてる。はう、孤立無援とはこのことかー! 「そ、それはそのぉ……」 「お、言いたくないってか。それじゃあ尋問するしかねえなぁ」 ななな、何ですかその待ってましたといわんばかりの笑顔はー!? しゅうてぃんぐすたあ様はこっそり宴の輪から離れつつ、ボクとイナさんと自分の眉毛を抜く。 それを軽く吹くと、たちまちボク達の分身が……って、何でもありですかこの人。 「くくく、 表より 裏が騒がし 夏祭り ってな。このままちょいとしけ込むぜ」 *とってんぱらりのぷぅ* 「ほれよっと、結!」 寝室にボク達を連れ込んだ誘拐犯ことしゅうてぃんぐすたあ様が一言唱えると、急に宴会の音が 聞こえなくなる。……もしかして閉じこめられた? 「おーし、これで外には声が漏れねえぞ。ンじゃあ詳しく話を聞こうじゃねえか」 「なんで話を聞くのに布団を敷き始めるんですか……?」 「むしろ、布団がある場所を迷わず一発で突き止めた手段の方が気になる……」 「勘が良いからな」 「勘だけで!?」 「ンで、布団を敷いた理由はこの上でいろえろ聞き出すからだよ」 「今えろって言った!えろって言ったー!」 「おう、言ったぞ」 自慢にならない事を鷹揚にうなずきながら、しゅうてぃんぐすたあ様がボク達を抱えて布団の上に あぐらをかく。 「さてさて、それじゃあ楽しい陵じょ……じゃねえや尋問としゃれこもうかい」 「ひゃぐっ!」 「はひゃあ!?」 するりとしゅうてぃんぐすたあ様の手がボクとイナさんの服に入り込み、股の間に潜り込んだ。 文字通りの急所の握られて、舌なめずりするしゅうてぃんぐすたあ様に勝てるはずもなく、ボク達は 出会ってからの一切合切を体験告白させられてしまうのでした。 「……それで、んっ、村長さんが来て、それからは、あふっ、知ってるとおりです」 喋り終わるとまたしゅうてぃんぐすたあ様が軽く握ってくる。 こうやって僕らが口ごもるたびにいたづらしてくるから、おちんちんすっかり大きくなっちゃった。 イナさんもあの赤い顔をみると、もうすっかり気持ちよくなってるみたい。 でも、目の前のしゅうてぃんぐすたあ様は神妙な顔。まるでボク達だけが勝手にえっちな気分に なってるみたいで恥ずかしい……。 「ふぅン?ま、話は分かった。分かったが……ちょいといただけねぇなあ、イナよ」 「きゃひぃんっ!?」 袴の中で何があったのか、イナさんが甘い悲鳴を上げて尻尾を逆立てる。 「お前、霊力の為にお情けもらおうって考えてンなら、してもらうばっかじゃなくてしてやンなきゃ ダメだろうが」 「ん、だってやり方がわからな……ひゃう!」 「あー、なるほどな。生娘とヤリチンならそうなるかもなー」 「や、ヤリチンって程じゃあ、あぁん」 鈴口軽く引っかかれると、ビクッてきちゃうよおっ! 「その歳でそんだけ実姉に絞られてりゃ充分にヤリチンだろ。いやしかしお前の姉ちゃンの気持ちも わかるわ。お前エロイ顔するなあ?」 「そ、そんなこと……」 「ほめてンだから、ちったあ喜びな、よっと」 「うわっ!」 一瞬の浮遊感。視界がまたくるりとかわり天井が見えた。ぼすんと、背中に軽い衝撃を感じ布団 のうえにおちんちんを握られたまま寝かせられたことに気付く。 「い、今何が?」 「ちょっとした合気投げだ」 おちんちんで合気って使えるのー!?などとボクがツッコム前に布団が動き、ボクの手足を掴んで 大の字に固定する。 「なになになにっ、なにこれぇ!?」 「呪も印も無くお布団を式神に!?」 「俺ぐらいになるとこれっくらいはできンのよ。それよりも、な」 床に大の字に張り付けられたボクの脚の間に、しゅうてぃんぐすたあ様がイナさんを伴って覗き 込んでくる。 「よぉし、イナ。始めンぞ」 「な、なにをでしょう……」 「男の悦ばせ方って奴を、この俺直々に教えてやるってんだよ」 「よろこばせかた、ですかぁ……」 「おう、お前は昨日一昨日とこの珍宝にさんざっぱらよくしてもらってるわけだ」 しゅうてぃんぐすたあ様の直接的すぎる表現にイナさんが顔を真っ赤にしてうつむく。ところで ボクの股間をパンパンと叩くのは止めて下さい、しゅうてぃんぐすたあ様。 「そこでだ!このありがてぇ珍宝に恩返ししたいと思わねえか?」 「恩返しって……その……したい、です……」 「おお~、良い心構えだ。いい女になれンぞ。じゃあそのやり方ってのを教えてやンよ」 しゅうてぃんぐすたあ様の手がボクの服を脱がしていく。 「やぁあ、はづかしい……」 身もだえるボクの着物の帯を解き、前をはだけ、ふんどしをほどいていく。あらわになる、ボクの おちんちん。 「うわあ……こ、こんな形してるんですね……」 「お、初めてみるか?」 「明るいところでは、初めてです……」 「ンじゃあ、部位から説明してやンねえとな」 シシシ、と笑ってしゅうてぃんぐすたあ様はボクのおちんちんを触れるか触れないかぐらいの力加減 で撫で上げながら説明を始める。 「この先っぽの部分が亀頭な。モノによっちゃあ皮がかむってるンだが、コイツの場合は既に剥けて やがる。ここのところは敏感だから、乾いてる状態で擦ってやるなよ」 「なんか、赤くてほおずきみたいですね……」 「歳食ったり女食ったりすると、全体がだんだん黒くなってくンだけどな。そンで、このキレ目が 鈴口。こっから小便とか子胤とかが出てくるわけだ」 「こ、この滲んできてるのが子胤なんですか?」 えぅ、ボク、見られてるだけでカウパー出てきちゃってるの?そんなぁ、恥ずかしいよぉ……。 「いンや、こいつは先走りっていってな。まあ女と同じで男も濡れるんだよ。んでコイツを指でな…」 「――ふぅんっ」 「こ、こうですか?」 「あ、あぁ……う」 「そうそう、亀頭に優しく塗り込ンでやれ。で、雁首にそってこーやって一周するとな?」 「ふあっ!」 「うわっ、いまビクンって跳ねましたよ!?」 「いーンだよ、それで。気持ちいいって証拠だ」 「じゃ、じゃあわたしも……」 「や、やめ――ふくぅ!」 しゅうてぃんぐすたあ様のツボを心得た急所攻撃と、イナさんのおっかなびっくりだけど興味津々 の乱射乱撃がぁ……。しゅうてぃんぐすたあ様はボクがイク寸前でぴったり止めてくるし、イナさん は拙いけどその分もどかしくて不意打ちで気持ちよくてぇ!! 「お?どうだ?大分切ねぇツラになって来たじゃねえか」 「セイヤ様、気持ちいいですか?セイヤ様……」 Sっ気たっぷりに笑うしゅうてぃんぐすたあ様に熱に浮かされたみたいなイナさん。二人がボクの おちんちん越しにボクの顔を見てる。……気持ちよくなっちゃってるボクが見られてる。スケベな とこがばれてるのにそれが、恥ずかしいのが気持ちよくて……。 「さて、このままやってると無駄撃ちしそうだかンな……。次は、こうしてみっか」 「ふわ!?」 「ほ~ら、さっさと脱いだ脱いだ♪」 「はわ?はわ?はわわわわ!」 イナさんをひょいと抱き上げたしゅうてぃんぐすたあ様はその勢いのままイナさんをくるくる回し つつ、手品のように巫女服を脱がせる。イナさんが目を回している内に自分も着流しを脱ぎ捨てた。 障子越しの明るい光に照らされた、イナさんとしゅうてぃんぐすたあ様の裸。 布団に軽く脚を開いて膝をついたイナさん。なだらかな凹凸の少ない身体だけど、その曲線はオンナ ノコの柔らかさで、耳と尻尾があるせいでまるで何かの妖精みたいに見える。だけど、ささやかな おっぱいの先ではピンク色の突起がすっかり尖っているし、太腿の間には一筋の雫が伝った跡が……。 しゅうてぃんぐすたあ様はボクの太腿を跨ぐような形で膝立ちになり長い髪をかき上げてボクを 挑発する。ミツバチみたいに極端なボンキュッボンな体型にうっすらと割れた腹筋。絞り込まれた筋肉 にうっすらと脂肪がのって、野生動物じみた美しさがある。おっぱいは重力に逆らうロケットおっぱい で、チクビも固く鋭い印象。真っ赤な下の毛は、範囲は広くないけど土手を濃く覆ってる……。 しゅうてぃんぐすたあ様に手を引っ張られて、まるでタイプの違う二人の身体がボクの上にのし かかってくる。 「敏感なとこ責めるばっかりじゃなくてな、ホレ♪」 「は、はうぅ」 うわあ……、二人の身体が密着して、柔らかく絡んでくる。汗ばんだ肌と熱いぐらいの体温がボクの 両側から挟んできて、しゅうてぃんぐすたあ様のおっぱいはぷりぷりむちむちで、イナさんのおっぱい はさらさらふにふにで。二人の乳首がボクのと擦れたり、うなじに鼻面突っ込まれて匂いを嗅がれたり 「こーやってな、耳とかなめてやンだよ」 「……こ、こうですか?」 ゃあん、耳に長い舌が差込まれたり、耳たぶ全体がしゃぶられたり、水音がぴちゃぴちゃするよぉ。 「ふあっ、はあぁん」 しゅうてぃんぐすたあ様のえっちな教えを、イナさんはすぐに覚えて実践する。 「セイヤ様、セイヤ様ぁ……」 「イナさぁん……」 ボクは唯一自由になる首を廻らせて、イナさんの方を向く。びっくりしたイナさんが顔を引く前に、 その唇にキスをする。 もうすっかりできあがってるのか、イナさんは迷うことなくボクの首にしがみついて唇を重ねて くれる。さっき耳にしてくれたみたいに舌を入れたり唇をしゃぶったりしてくれる。 「お、もうコツをつかんでやがンな。このエロ餓鬼め」 しゅうてぃんぐすたあ様がからかうけども、イナさんは聞こえてないのか気にしてないのかキスを 夢中で続ける。その様子に苦笑しながらしゅうてぃんぐすたあ様はボクの身体から一端離れた。 ……何するつもりだろ? そう不審に思いながらも、イナさんの唇に意識が奪われて動けない。 だからその不意打ちに、思わず出しそうになった。 「ふくっ!!」 「?」 思わず跳ね上がったボクにびっくりしたのか、イナさんが唇を離してしゅうてぃんぐすたあ様の 方を向いた。 ボクのおちんちんをぱっくりくわえ込んでるしゅうてぃんぐすたあ様を。 「しゅ、しゅうてぃんぐすたあ様?」 「ん~?ふぉうはひふぁは?」 「く、くわえたまましゃぶらないでくだ、さ、あ!」 今、ちょっと出た、ちょっと出たあ!犬歯の先で根本の方つつかないでえ! そんなボクを尻目にイナさんは食い入るようにしゅうてぃんぐすたあ様のフェラチオを凝視する。 その視線をうけて、しゅうてぃんぐすたあ様は『これは俺のもンだぜ』と言わんばかりのカメラ目線 でボクのおちんちんを舐め上げる。 「うぅ~、わたしも……」 そう言ってイナさんがボクの身体の上で向きを変える。ボクの目の前からイナさんの上の唇が離れて いって、かわりに下の唇がボクの目前に来る……。 「指と同じ要領でな、こーやって……」 「ん、んん、こーれふかぁ……」 ボクの股間ではえっちな師弟のえっちな実践授業が始まってるみたいで、感触の違う舌がおちんちん に絡んでくる。ボクもイナさんのを舐めたいけど、姿勢の関係か首を伸ばしても舌を伸ばしてもぎり ぎり届かない。かわりに興奮してぱたぱた暴れるふかふか尻尾がボクの顔に当たる。 顔面のふかふかと、胸とお腹にあたるふにふにと、おちんちんのくちゅくちゅえろえろが凄すぎて、 ボク、もうボクぅっ!! 「あっ、ああっ!!」 「んっ」 「きゃあ!?」 しゅうてぃんぐすたあ様の口がボクのたまたまを含んだとき、耐えられなくなってボクは暴発し ちゃった。ビクンビクンと脈動する放出感。ホントはどれぐらいかわからないけど、ボクの体感時間 じゃ一分ぐらい射精し続けてたんじゃないかと思う。 「たっぷり出しやがって、この絶倫小僧が」 「ふえぇ……これが……」 「おうよ、コイツが男の子胤汁だ。ンで、初めて顔面でうけてみた感想はどうよ?」 「生臭くて変な味がします……」 「その割りにゃあ気に入ったみてぇだな」 「だって、セイヤ様の子胤、もったいない……んっ……」 直接見えないから分からないけど、イナさんの舌がボクの下腹部とかおちんちんに伸びてる感触が する。まるで舐め取って掃除してるみたいに。 その光景が見えないかわりに、目の前にはほころんだイナさんのつぼみ。蜜を垂らして、ピンク色 の花びらがひくひく蠢いて、ボクが欲しいって誘ってる……。 「お、もう復活したンか。若いねぇ」 「しゅ、しゅうてぃんぐすたあさまぁ……」 のぼせたようなイナさんの声。それを聞いたしゅうてぃんぐすたあ様はイナさんの身体を抱え上げ 正面騎乗位の形に持ってく。 「もう珍宝が欲しくて我慢できねぇンだろ?」 「は、はぃ……」 か細い声でイナさんが頷いたのを見て、しゅうてぃんぐすたあ様がゆっくりとイナさんを降ろして いく。じれったいほどゆっくりした速度で、ボクはイナさんに入っていく。 「イナさん、イナさん!」 「ひゃふ、動かれると、にゃあうっ!」 ボクが我慢できずに腰を動かしても、少ししか突き上げられなくて、結果として浅いところを細かく 往復する事になる。入り口と先っぽだけが細かく擦れ合う。 こ、こんなの、ボクも初めて……。 「おぅ、がっつくなエロ餓鬼。また暴発すンぞ?」 しゅうてぃんぐすたあ様にからかわれて腰を止めるけど、今度はゆっくり入ってくるのが切ない。 それが堪えられなくてまた突き上げそうになるけど、しゅうてぃんぐすたあ様はその気配に気付いて ボクの腰も布団に掴ませた。 「腹減った方が飯は旨いンだよ。我慢しな」 説得力はありますけど、ここでお預けなんて厳しすぎます! じんわりした快感のじれったさを、歯を食いしばって堪えてるとやがてボクのおちんちんが全部 飲み込まれた。 「あっ、ぜんぶはいりました……」 「よしよし、頑張ったな。ンじゃあ次の段階にいこうじゃねえか」 「ふみっ!?」 しゅうてぃんぐすたあ様がボクの顔の上にまたがり、何の前触れもなくおまんこを押しつけてくる。 鮮紅色のびらびらの周りを真っ赤な毛が縁取ってる。既にぐっしょり濡れているそこが顔面を覆って 呼吸が困難になる。なんとか鼻だけ密着状態から逃すけれど、濃密すぎる愛液の匂いで酸欠しそう。 「よーし、それじゃあ腰をこういう風に動かしてみな」 「こっ、こうです、かあっ!」 顔面騎乗位のしゅうてぃんぐすたあ様の動きをイナさんが真似る。前後に動かしたり、臼を回すよう に動かしたり、少し上下させたり、そのたびにえっちなお汁が音を立てる。 「引き抜くときは締めて、入れるときは緩めンだ。出し入れと拍子合わせてみな」 「んっ、んっ、んぅ……」 おちんちんを包むイナさんの感触は、しゅうてぃんぐすたあ様のアドバイスで少しずつこなれてく。 ピストンの動きに合わせて、おちんちんを引き込むような蠕動すら始める。 ボクは悲鳴すら上げられず、しゅうてぃんぐすたあ様のおまんこに舌を伸ばす。舐めたり挿れたり 吸ったり甘噛みしたり、桃色の気持ちに押されて思いつく限りに激濃のそれを味わい尽くす。 そんな異常な時間に真っ先に耐えられなくなったのはボクだった。 「あっ、出る、出るううううぅぅぅぅ!!」 「ひにゃあ、熱いですううううぅぅぅぅ!!」 ボクの射精でイナさんもイッたらしくきゅんきゅん締め上げてくる。それに釣られたのか、目の前の 割れ目からも潮が噴出した。 「んっ!あ、ふぅ……。なかなかうまいじゃねえか……」 きゅっ、と差し入れた舌まで締め付けたしゅうてぃんぐすたあ様の股間がボクの顔から離れてく。 首を起こしてみると、ぐったりとしたイナさんをそっと布団に寝かせている。 「……失神しちゃったんですか?」 「みてぇだな。さすがにやりすぎたか」 欠片もそう思ってない笑顔で布団を掛けるしゅうてぃんぐすたあ様。いたずら者の笑顔から捕食者 の笑顔に変えながら、ボクの腰を跨ぐ。 そこで初めて気がついた。 出したばっかりなのに、ぎんぎんに勃っているボクのおちんちん……。 「な……なんで!?」 「そりゃあ、お前。龍の体液を啜ってただで済むわけねぇだろ」 「――っ!じゃあ、もしかして……」 「ま、枯れたジジィでも10回は出来るようになっからな。最低でも20回は搾り取ってやンぜ?」 ! ? (昔の週刊マガジン的表現) 「た、助け……」 ずにゅう、という感触。飲み込まれたおちんちんから電流みたいな衝撃が走る。反射的に身体が10cm ぐらい跳ね上がる。いつの間にか敷き布団の拘束は外れていたけど、それが無くても動けない。快感に 支配されて指一本動かせない! 「小娘とは、ひと味も二味も違うだろ?」 答える事すら出来ない。中のつぶつぶやひだひだがピンポイントでおちんちんの良いところばっかり 狙って擦り上げてくる!こ、こんなの、こんなのおっ、おおっ! 「んっ、いいぜ、染みこンでくる……」 「ああ……こんなの……しんじゃう……」 「死にやしねぇよ。イナが起きるまでイかさず殺さず楽しませてやっかンな」 「ひ、ひいぃぃぃぃ!!!」 *とってんぱらりのぷぅ* 煙草の煙で目が醒めた。 ぼんやりする視界の端でしゅうてぃんぐすたあ様がキセルをふかしてた。 青白い月の光に着流しを引っかけただけの姿が、とても色っぽく格好良く見えたけど。それ以上に 遠くて届かない存在に見えた。 うん、やっぱりドラゴン。キング・オブ・UMA。 「……お、気がついたか」 ボクは指一本動かせないんだけど、声すら出せないんだけど、それでも気配だけで気づけるみたい。 「ショタ食うの久しぶりだったからちっと調子に乗りすぎたかもしンねえな~。ま、許せ」 気楽にそう言ってニヤリと笑う。 「お礼はまたこっちにしてやるからよ」 そういって、しなびたボクのおちんちんに手を載せる。 その笑顔を見て、またボクは気絶した。
https://w.atwiki.jp/nekomimi-mirror/pages/181.html
たんたんたぬきの 第二話 まいにち とんとんとん。 葱を刻む音が台所から響く。 お布団を干してきた僕は手持ちぶさたに朝ご飯を待つ。 ほんとは『セイヤ様にお布団干させるなんて!』って言われたけど、ちょっと無理言ってやらせてもらった。なんか、何もしないなんて申し訳ないし、それにお布団がアレになったのは半分ボクのせいでもあるわけで……。 「おまたせしました~」 襖を開けて入ってきたイナさんがお膳を二つ抱えて入ってくる。 「あ、セイヤ様。そんなところにいないで、上座へどうぞ」 「いや、いいよここで。なんか上座は落ち着かないし」 「でも客人神様をぞんざいに扱うわけには……」 「いいよいいよ。それより早く食べよう?ボクお腹減っちゃった」 「はい。ご飯お代わりありますから」 二人でお膳を向かい合わせて手を合わせる。 『いただきます』 白いご飯に刻み葱入り御味噌汁、煮付けた鮎にお新香。 正直もう一品欲しいけど、贅沢言い出すとイナさん無理しそうだしね……。 「どうでしょう、お口に合いますか?」 昨日も聞かれた質問。本当に心配してるみたいで真剣な顔で聞いてくる。 「鮎がおいしいよ。イナさん料理上手いね」 「や、その、ありがとうございます」 褒められてイナさんが顔を赤くして照れる。 そんな照れる事無いのに。実際ボクと同じぐらいなのに一人で料理やお風呂や洗濯を……あれ? 「そういえば、イナさん」 「はい?」 「イナさんはここに一人で暮らしてるの?」 あ、 言ってしまってから、不味いと気が付いた。 イナさんが箸を置いて、困ったように寂しいそうに微笑む。 「父は、昨年風邪をこじらせて……」 「ご、ごめん!ボクそんなつもりじゃ……」 「いえ!セイヤ様が悪いわけではないですから……。それから一人で社を預かっているのです」 「……イナさんは偉いなあ」 「え?いや、わたしなんてまだまだ修行中です」 そういって手を振って否定するイナさん。でもそれは違うよイナさん。 力量が云々じゃなくて、一人でも頑張ろうとするのが偉いんだ。 「決めた」 「は?」 「イナさん、なんかボクに手伝える事があったら言って」 「ええ?だ、だめですよ!客人神様に働かせるなんて!」 「いいの、ボクが手伝いたいの。それでもダメ?」 「えぅ……それは」 戸惑うイナさんをじっと見つめる。今度はボクが真剣な顔で聞く。 「じゃあ、お願いします……」 「うん、頑張るよ!」 *とってんぱらりのぷぅ* というわけで、まずは朝のお勤めであるお掃除から。と言ってもあまり大きな神社じゃないし普段使わないところしか掃除しなかったりするらしい。……けど。 「イナさん、あっちの建物は掃除いいの?」 「あ、あちらは後でみんなでお掃除しますから」 「ふぅん?」 みんなで? ま、いいか。今やらなくていいなら。 箒ではいたり雑巾で拭いたり(うう、夏でよかったあ。冬もこれやるのかな)してお掃除を終わらせた後は、神様に朝のお参り。本殿でここの氏神様に祝詞をあげるのだとか。 「ねえ、ここの氏神様ってことはボクより偉いって事になるのかなあ?」 「……どうなんでしょう?まあ、客人神様はお客様ですし」 「じゃあご挨拶した方がいいのかな。なんかドタバタしてていままでやってなかったし」 「なら、今日の祝詞はそういった方向でいきましょう」 イナさんが本殿の扉を開けると薄暗い、けどどこか空気が軽く抜けていく雰囲気の空間が見える。 その奧には斜めに差込む朝日に照らされた、注連縄まかれた信楽焼のタヌキが酒瓶と大福帳をもって鎮座ましましていらっしゃった。 ……うん、想定の範囲内だけどね。逆にど真ん中過ぎてボク見送っちゃったよ。 「こちらのご神体にまかり越して下さるのが、氏神様である他化自在命(たけじざいのみこと)様です」 「うわー、そうなんだー」 ネーミングめっちゃ邪神っぽーい。とは思ったけどイナさんの誇らしげな顔の前では言うのを憚られる。相づちだけ打って促されるようにとりあえず正座でかしこまる。 「では、まいります。……とほかみえみため はらひたまへ きよめたもふ まもりたまへ さきはたまふ――」 榊の枝を振りながら、一定のリズムを保ちイナさんの祝詞が小さなお堂に満ちていく。言っている意味は良くわからないけど、荘厳な空気にうたれて自然と背中が伸びている。こうしてみると、タヌキの置物もどことなく神々しく見えてくるような……。 「――かしこみ かしこみ もうしあげるー……」 しゃん。と鈴のように榊の葉が音を奏でる。たっぷりの余韻が静寂に溶けていく。どうやら終わったみたい。うっすらと汗をかいたイナさん、きれい……。 「ふぅ、さてと」 イナさんがボクに向き直ってちょっと真剣な顔になった。何だろ。 「これからちょっと忙しくなりますが、セイヤ様……」 「な、なに?」 「お料理は出来ますか?」 *とってんぱらりのぷぅ* 「イナせんせー、こんにちはー!あー、しらないひとがいるー。みせてーみせてー!」 「に゛ゃーっ!?また増えたあ!」 階段を駆け上がってきた女の子が、子供達にたかられてるボクを見つけて突進してくる。うわーん敵の増援が増えたぁ! 「へんなみみー、だれこれー?」 「まろうどさまだってー」 「さわるとごりやくがあるよー」 「さわらせてー」 「まろうどさまおっぱいちっちゃいー」 「せんせーよりちっちゃいー」 「ボクは男の子だよぅ!あっやっ、つまんじゃらめぇええ!」 「ほんとだきんたまついてるー」 「そこコリコリするのもダメだよぅ……」 「こらー!!」 イナさんが大声で叱ると蜘蛛の子散らすように子供達が逃げていく。(といっても楽しそうだけど)うう、もう少しでボク陵辱されちゃうところだった……。 「もー!客人神様に悪戯しちゃダメでしょー!」 「えー、いたずらしてないよー」 「さわっただけだもんねー」 「まろうどさまおはだすべすべだったー」 「ゆーこと聞かないと、お昼ご飯抜きですよ!」 『ごめんなさーい』 みんな揃ってごめんなさいが綺麗にハモる十余人ほどの子供達。この子達わざとやってるな……。 にしても、イナさんから事前に聞いていたとは言えここの男の子達は……直立した子狸が服着て喋ったり遊んだりする光景ってとってもメルヒェン。 「はい、ちゃんとごめんなさいできましたね。じゃあお手々洗ってご飯にしましょう」 『はーい』 イナさんに連れられて、手を洗った子供達がお堂の中に入る。お堂の中には既に人数分のご飯が湯気を立てていた。(制作イナさん、配膳ボク) この島では、お寺や神社が学校みたいに読み書きとかを教えてて、特にこの村ではみんなでお昼ご飯を食べてから授業をするのが伝統なんだとか。 午後だけの授業で、しかも3才から10才までの期間で大丈夫なのかなあとは思ったけど、最終的に読み書きと四則演算ができれば農家なら困らないらしい。 「はい、じゃあみんなそろいましたね。せーの、いただきます」 『いただきまーす!』 綺麗に揃ったあいさつ、と言うよりかけ声と共に始まる給食の時間。ぺちゃくちゃぺちゃくちゃやいのやいのとうるさいのは、異世界の異世界人でも変わらないんだなー。 お昼ご飯が終わると、かたづけの後にお勉強。読み書きをならったり、イナ先生のありがたーいお話だったり。(にしても、字もほとんど日本語といっしょなのね。まろうどの書物が元らしいけども、日本語の本ばっかり落ちてくるのかな?) ボクはイナさんの隣で見学。なんとなく教育実習生気分。まあボクが先生やる訳じゃないんだけど手伝えるところはお手伝い。教科書とかそろばんとか配ったりして、ついでにちゃんとありがとうを言えた子は頭を撫でて誉めてあげる。うん、素直な子はお兄さん好きだな。 ああっ!弟とか妹ってこんなに可愛かったんだ!アレな姉しかいなかったから知らなかったよ! VIVA弟!サイコー妹!LOVELOVE愛してる! ……うん、心の声にしてもちょっと言い過ぎた。反省してる。捕まる前に自重する。 日が傾いて来たところで、イナ先生の授業は終わり。お勉強の後はみんなで連れ立って遊びに行ったり、家を手伝いに行ったりと子供達が三々五々帰っていく。 最後の子供を送り出したところで、イナさんが大きくため息をついた。 「ふいぃー……」 「お疲れ様。いつもこんなに忙しいの?」 「やー、今日はセイヤ様が見ていてくれたせいか、みんな少しおとなしかったです。助かりました」 あれで大人しいと申されるか。 普段はどんなだ。 「いつもだとこわーい式を一回ぐらいは使わなきゃいけないんですけどねー」 学級崩壊寸前のようです。たすけてGTO(Great Tsundere Onizuka だったはず)。 「で、これからのご予定は?」 「んー、今ぐらいから夕食までは特に決まってないんですよね……。昨日は山菜採りに行ってセイヤ様と出会ったわけですけど」 「あれ、途中って事は結局山菜取れてないって事?」 「まわろうと思ってた場所には行ってなかったですね……。ならそうしようかな。セイヤ様は山歩き とか平気でしょうか?」 「う゛っ、苦手分野です」 自慢じゃないが体力のなさには自信があるぞ。ボクに出来る事と言えば、漫画を描く事とコスプレ衣装を縫う事ぐらい……。 あ。 「イナさん、もう使わない服とかある?」 「父と母の服がまだありますけど、それがなにか?」 「もらっちゃっていいかな?ボク用に寸直しするから」 *とってんぱらりのぷぅ* 「これで終わりっと」 イナさんが山菜採りに行ってる間に繕い物をちくちくと。ボクの服だけじゃなく、イナさん用にもちょっと作ってみたり。そして時間が余ったからもう一着。アレをイナさん用に寸直ししてちょうど終わったところ。 ……うわ、いつの間にか日が沈みかけてる。イナさんまだかなあ。プレゼントが出来たのに。 「ただいま帰りました~」 おっと、噂をすればだね。 台所の方から声がしたから、裏口から上がったみたい。 「おかえりー」 声を掛けてボクも台所に向かう。さあ、晩ご飯だ *とってんぱらりのぷぅ* 「わわ、もう全部終わってるんですか?」 晩ご飯が終わって、一息ついて、ボクのお仕事をお披露目する時間になった。 「うん。こっちをボクの分にさせてもらったよ。それで、これがイナさんの分」 「え?わたしの、ですか?」 「うん。お母さんの服の寸を詰め直しただけだけどね」 「あ……ありがとうございます!うわー、お母さんの着物……」 おお、イナさんが嬉しそうにためすすがめつしつつ胸に当ててみたりしてる。よもやここまで喜んでいただけるとは、職人妙味に尽きますな。しかし!本命はこれからなのです! 「それでね、イナさん。もう一着イナさんにプレゼント」 「ぷれぜんと?んーと、贈り物の事でしたっけ?」 「そうそう、というわけでこれをどうぞ!」 そう言ってボクはタンスの中に隠しておいた秘密兵器を取り出す。 ふわりと揺らぐ紺のワンピース!あくまで純白のフリル付きエプロン!頭に輝くヘッドドレス! 我が名において今宵彼岸より来たれ、汝の名はエプロンドレス!またの名を――メイド服!! 「え……、えええええっ!?いいんですか?これはセイヤ様がお召しになっていたものでは……」 「いーのいーの、これはもともと女の人が着る為の服なんだから」 「え?女の人が着る服をなんでセイヤ様が着ていたんですか?」 「……ごめん、そこは追求しないでお願い」 「はあ、良くわかりませんが頽れてまで聞くなと言うなら……」 うう、思ったより痛いよ。無垢の刃で黒歴史(生まれてから昨日まで)を掘り返されるのは。 「ともかくも、ちょっとオサレな服としてイナさんにもらって欲しいな、と」 「うわ……でも、こんな貴重なものなんて……」 「いいのいいの。どうせもうボクは着ないし、だったらイナさんに着て欲しいから」 「お気持ちは嬉しいんですけど………お返しできるものがありませんし……」 ううん。イナさん、すっかり恐縮しちゃったみたいでなかなか受け取ってくれない。かといってこのまま腐らせるのもなあ……。 だったら、ちょっと強引に行くか。 「じゃあさ、この服あげるから今着てみてくれない?」 「え? えっと、どうゆうことでしょう?」 「ボクがこの服を着たイナさんを見てみたいなあってこと。ボクからのお願いだけど聞いてくれる?」 「そ、そういうことなら、仕方ないですねえ」 おお、お願いなら聞いてくれるんだ。ううむ、これは思ったよりも気持ちいいぞ。権力欲というものがそこはかとなく理解できた気がする。それにどことなく嬉しそうに隣の部屋に行くイナさんがかわいい。 ……あれ、戻ってきた。 「あ、あの……。これ、どうやって着るんでしょう?」 「あ」 しまった、失念してた。そういえば和服にボタンの概念は無いんだっけ。 ……じゃあ、しょーがないにゃー♪ 「なら、ボクが着せてあげるよ」 「は、はい?」 「だいじょーぶだいじょーぶ、イナさんはじっとしてて。天井の染みでも数えてる間に終わるから」 「え、ちょ、あの……」 *とってんぱらりのぷぅ* 「――完成!」 「あ、あの……完成って」 ケモ耳を邪魔しないようにあえて小さくしたヘッドドレス! スカートは後部を腰まで切り上げ、尻尾を出してからボタンで留めていくという仕様に変更。もちろんロングですよ?当然じゃないですか、ミニなんて邪道です。色気と萌えはちがうんじゃー! 上半身部分はわざとぴっちりめに作って、無いペタをアピールする方向で。 絵元結はあえてボリューム多めの三つ編みに結い直し。 「これがっ!これがっ!これがイナさんメイドモデルだっ!」 「あ、あのー?どなたにおっしゃってるんでしょう?」 「そいつに触れる事は特に死を意味したりはしない!ということで、はい」 姿見をイナさんに見せてあげる。ちょっとびっくりして、マジマジと鏡をのぞき込むイナさん。 「うわー……」 「うんうん、似合ってるよイナさん」 「あ、ありがとうございます。セイヤ様」 ……来た。 ズッキュゥゥゥーンとか効果音が心のど真ん中に来た。 太眉ぽややんなアットホーム系メイドさんに様付けで呼ばれるというこの破壊力! 「……もう一回、名前呼んでくれる?」 「は、はい。セイヤ様」 むう、二回目となるとさすがにさっきほどのインパクトはないな。でもなんかじわーっと来るような愛おしさがこみ上げてくるような。 恐るべきメイド服。これならアジトに這っていけと言われても納得できる。いや、むしろやる。 「あの?セイヤ様?」 ……おおう。なんか気が付いたら目の前で手をヒラヒラされている。そんなにトリップしてたかボク。 「うん大丈夫。ちょっと見とれてただけ」 「み、みとれてただなんて……」 顔を真っ赤にして後ろを向くメイドイナさん。恥ずかしがるのが、かーわーいーいー。……てい。 「ひゃうっ!?せ、セイヤ様なにお……」 思わず後ろからぎゅっ、と抱きしめて耳元に口を寄せる。イナさんも身じろぎするけど特に嫌がってる風じゃない。そのまま囁くような声音で、とりあえず関係ない事から話し始める。 「その服はね、僕らの世界で偉い人に仕える人間が着る制服みたいなものなんだ」 「制服ですか。あ、やん、息がかかりますぅ……」 「そ。だから、イナさんが神様の前で着る白衣と緋袴みたいなものだね」 「はふ、じゃあセイヤ様もあちらでは誰かに仕えてらっしゃったのでしょうか。ん、あつい……」 一瞬否定しようとして、お姉ちゃんの顔が脳裏に浮かぶ。 ……うん、あれは主従関係。いや、愛玩動物と主人の関係だな。 「うん。横暴な支配者に振り回されていたんだ……。だからボクが偉くなったときには慈悲深くなろうと思ってたんだよ」 そうおもいつつも僕の手は服の上からさわさわとイナさんのお腹を撫でる。ここから上にも下にも行ける。そんなポジションを右手に取らせつつ左手はふかふかの尻尾に伸びる。 「あはぁんっ!」 「わっ!?」 びっくりしたぁ。尻尾を軽く握っただけなのにイナさん大きな声出すんだもの。 ……いや、もしかするとこことか耳とかって感じやすいの? 「イナさぁん」 「や、あ、セイヤ様、声が、いやらし……んくぅ!」 名前を呼びつつ耳を毛繕いするように舐めてみると、くなくなと力無く首を振って逃げようとする。でも尻尾を握った手に少し力を込めると身を固くして耐えようとする。 なんというサイヤ人体質!これは満月を見せるとケモノになるに違いない。 でも今はメイドイナさんを見たボクがケモノです。 「かわいー。イナさん、好きー」 「はうぅん、セイヤさまぁ……」 泣きそうな声のイナさんの膝からついに力が抜ける。 ケガしないように支えながらゆっくり四つんばいの姿勢を取らせてあげる。でも尻尾は離してあげないけどね。 「ゴメンねイナさん。イナさんのかわいい姿見てたらボクのこんなになっちゃった」 ふんどし越しにおっきくなったボクのおちんちんをイナさんの尻尾に押しつけた。直接じゃないからもどかしいけど、その分えっちな体温をじっくり味わえる気がする。イナさんの尻尾も興奮してるのか毛がぶわっと逆立って倍ぐらい大きく見える。 「セイヤ様ぁ、いやらしいですよぉ……」 「でも気持ちいいでしょ?」 応えるかわりに顔を畳に伏せていやいやするイナさん。ふふふ、でもこっちはそうはいってないよお? ちゅく。という音がして、ボクの指がスカートの中の下着に触れる。 この下着も腰巻きじゃないボク特製。まあ特製と言っても小さい手ぬぐいの角に紐を付けて、紐パンみたいにしただけなんだけど。 ともかく、薄い木綿の布地は粘っこい液体で汚れてた。 「ほら、気持ちいいんだぁ」 「やぁん……いじわるです……」 「濡れてて気持ち悪いでしょ?脱がせてあげるね」 「やっ、ああん!」 イナさんが止める前に紐をほどいて脱がせちゃう。そしてスカートを尻尾ごとまくり上げて生まれたままのお尻を突き出す格好にしちゃう。うわ……すじまんなのにこんなに濡れてる……。 もー我慢できない! 「イナさん、いくよ……」 「ひゃ、あ、ああっ!」 急いでふんどしをほどいて、ぷにぷにの割れ目の中にボクのおちんちんを埋めていく。狭いのにほとんど抵抗無くボクを飲み込んでいく。腰がぴったりくっつくまで押し込んでその感触を味わう。 「ふ、うっ…………?」 ぴったりくっついたまま動かないボクに不審を覚えたのかイナさんが首だけで振り向いてこっちを見る。ボクは腰を動かさないままイナさんの尻尾をそっと抱きしめる。 「ふえっ!?」 尻尾の刺激にびっくりしたのか、イナさんの尻尾と身体がよじられる。きついあそこの感触もきゅきゅっと締まる。 さわさわと毛並みに沿って撫でてあげるとまた身体をよじってきゅんきゅん締める。 さわさわ。よじよじ。きゅんきゅん。きもちいい。 「あ……あん、やん…セイ……ヤ…さまぁ…」 昨日は勢いに任せてガンガンやっちゃったけど、今夜はエロスよりも萌エロスを優先させてじっくり味わいたい気分。モフモフな尻尾を可愛がるのって素敵だよね! 撫でるだけじゃなくて、手櫛を入れて梳いてみるとイナさんが甲高い悲鳴を上げて背をのけざらせる。そのたびにおちんちんが違うところに当たって刺激される。くりくりの白いお尻が震えるのも可愛い。イナさんはもう声にならない吐息をはふはふと口からこぼしている。 ……もっと感じさせちゃったらどうなるんだろ。 「えい」 「ひあっ!?」 イナさんの右脚を掲げて大きく広げる。そのまま左腿に乗っかり松葉崩しの体位にもってく。ボクの左肩にイナさんの脚をかけて、左手で尻尾を、右手でクリトリスを触る。 「きゃうっ!?だめ、だめだめですっ!そんな、あっ……!!」 「だめじゃないよ、ほら、きもちいいでしょ?」 「やあっ、やあで……ひぁうっ!!」 尻尾、中、クリトリスの三点責めでイナさんが激しく悶える。刺激が強すぎるんだと思うけど、もうボクの方が止まれない。ヌルヌルに濡れた太腿の上に腰を滑らせて、奧に奧に突き込む。 まくれたロングスカートの中と顔だけを露出した女の子が、これ以上ないってはしたない姿勢で喘ぎ声をあげてる。あげさせてる。 ちゅぱんちゅぱんと腰が当たる音がする。不規則におちんちんが擦られて頭がくらくらする。 「も、もう、だめですーっ!!」 「ああっ、うっ、うっ……」 イナさんが絶叫とすると同時にボクのおちんちんがきつく締め上げられる。 痛いぐらいの締め付けにボクも耐えきれなくなって発射する。 どくん、どくん、どくん……。 脈動とイナさんの痙攣がシンクロする。 そのまま一分ぐらい繋がって息が落ち着いてきたところで、にゅぽんと力の抜けたおちんちんが抜けた。 どろりとイナさんの割れ目からこぼれる粘液が、ロングスカートに落ちて汚した。 *とってんぱらりのぷぅ* 「もう、セイヤ様ったら……」 「ごめん。ホントゴメン」 勢いに任せてやっちゃったから、着たばっかりのメイド服はいろんな液で汚れて皺になっちゃってる。まあ、もちろんボクの服もだけど。だから今は身体を拭いて着替えてさっぱりしたところ。イナさんもいつもの巫女服に戻ったからか、リラックスした感じ。 「その、いやというわけじゃないんですけど、せっかくの新しい服なんですから……」 「いや~、イナさん可愛くて我慢できなかったんだよ」 そういうとイナさんが顔を真っ赤にしてうつむいちゃう。 「も、もうっ!可愛いだなんて……」 あうあう、もっとこの方向でいじりたいけど、そうするともう一戦やらかしてしまう気がするのでちょっと自重。ボクはボクの下半身を信じない。 「洗濯して綺麗にしたら、また着て見せてね。ボクも自分が縫った服を着てもらえるの嬉しいから」 「はい。……それと」 「?」 「ありがとうございます。宝物にします」 そう言って幸せそうに微笑むイナさんを見て、 ボクは「またどこかで布を見つけてコスプレ衣装を縫おう」と思った。
https://w.atwiki.jp/schwarze-katze/pages/497.html
たんたんたぬきの 4話 不浄なる暗黒の屍より出でし背徳的な眼球をもったおぞましき蠢く肉塊 某大物Sさんに直接インタビュー Q.アレはすべてあなたの創作物なのですか? A.実在する生き物をモデルに作った方が簡単だとロボット工学者も言ってンぞ。そこから類推してくれや。 Q.協力してくれた友人とは誰ですか? A.わりぃ、指名手配犯だから詳しくは言えねェ。 Q.凶悪な犯罪者なのですか? A.あいつが人間殺したって話は聞いたことねェなあ。 Q.投げ技にこだわりが? A.スープレックスこそ王者の技よ。 Q.王者の技は関節技ではないんですか? A.王者が地べたに転がってどうするよ。自分は立って敵を這わせるのが王者ってもんだ。 Q.ふっ、どうやらあなたは本物の関節技使いに出会ったことがないようね。 A.おもしれェ、試してやンよ。(鮫のように笑う) 「――かしこみ かしこみ もうしあげるー……」 たっぷりの余韻をもって、拝殿の静寂に祝詞が溶け込んでいく。 日課であるお祈りを終えたイナさんに声をかけた。 「お疲れ様」 「ありがとうございます」 しゅうてぃんぐすたあ様襲来から10日ほどたった。 あの日の翌日はボクもイナさんも腰が立たなかったけど、一日ほどしたらすぐ回復。 こうして毎日のお勤めも寺子屋もつつがなくできるようになりました。 変わったことと言えば、イナさんの態度が少し砕けた感じになったかなー。 ……夜とかも。 えっちについて慣れてきたのは嬉しい気もするけど、そこのところをじっくりと変えていきたかった という思いもあり。いわゆる育てる醍醐味というかそーゆーあれをしゅうてぃんぐすたあ様に取られて しまった気がしないでもないですが、まあ少しばっかり積極的なイナさんも嬉しいので痛し痒し的な、 まあその、ええ、惚気ですが何か。 「そう惚気られると、つい横から寝とってみたくなンなぁ」 「なにをいきなり人倫踏み外しのセリフをていうかモノローグのボケにさらなるボケで返さないで というより先にいつからそこにいたんですかしゅうてぃんぐすたあ様!!」 「おお、一息に突っ込みきるとはなかなかやるじゃねぇか」 一体いつの間にやら、風呂敷包みを背負ったしゅうてぃんぐすたあ様が拝殿の前に。 反射的にボクとイナさんは平伏して時節のあいさつをしてしまう。 「しゅうてぃんぐすたあ様におかれましては本日はお日柄もよく……」 「新ロダ第百回という記念すべき数を迎えられたのもしゅうてぃんぐすたあ様のご尽力あっての……」 「落ち着け」 ぺち、程度の軽いチョップで混乱するボクたちに突っ込みを入れて、しゅうてぃんぐすたあ様は 拝殿の入口に、縁側のように座る。 「頭あげな、ついでに楽にしていいぜ」 言われて顔をあげるとしゅうてぃんぐすたあ様は風呂敷包みを傍らに置く。 なんか、もぞもぞ動いている気がするんだけど、何だろうあの中身。 「あの、ここでは存分なおもてなしも……」 「いーンだよ、面倒押しつけに来ただけだかンな。すぐ帰る」 「面倒、ですか?」 イナさんが戸惑ったように聞き返す。 本来ならば『面倒なんてとんでもありません』と返すべきところなのかもしれないけど、徹頭徹尾 規格外なしゅうてぃんぐすたあ様のいう面倒事が想像できなかったんだと思う。 「おう、ちっとこいつを引き取ってくれ」 そう言ってしゅうてぃんぐすたあ様は傍らの風呂敷包みを開いた。 中から出てきたのは、生き物というよりナマモノ(柴田亜美的表現)だった。 大きさは30cmほどの卵と饅頭を掛け合わせたような手足のない毛玉にタヌ耳尻尾。 そして体の半分ぐらいありそうな大きな一つ目。 シンプルというかぞんざいというか、とにかくそんなデザインのナニカがボク達の方を見つめていた。 「かわいい、ようなそうでもないような……」 キモカワイイともまた違ったこの『てふん』とした造形が侘びているような気がしないでもない。 いや、そんなじーっとみられても。なんとなく視線をそらしづらくて困る。 「えと、これはしゅうてぃんぐすたあ様の式でしょうか……?」 「いンや。式に近いっちゃあ近いが、どっちかってぇと妖物の類だぁな」 「はあ」 しゅうてぃんぐすたあ様との受け答えをイナさんに任せ、ボクはこのナマモノと目力勝負を続ける。 魔法少女のマスコット的な生き物のようにみえて、この一つ目が不気味さを醸し出している。 「こいつをちっと預かってほしいンだわ」 「え?ええと、しゅうてぃんぐすたあ様の頼みとあれば否やはありませんが……」 「ああ、別に飯も食わねえし糞もしねえよ。半分以上、魑魅魍魎だからな」 表情があるのかないのかわからない。ちょっと首をかしげて見る角度を変えてみると、むこうも微妙に 小首をかしげるような仕草でこちらに合わせてくる。 「話すとちょっと長くなるンだがな、ちょっと熱帯魚が食いたくなって爺ちゃンのとこに顔出して 来たンだよ」 「お爺様が、いらしたのですか?」 「ああ、大陸の南の方で海の王様やってンだ」 興味があるのか、にじにじとボクの方に近づいてきた。足とかどうなってるんだろう。 「その家族水入らずのとこに『タマとったらあ!』って変なネコの女がカチコミかけてきやがってな」 「それは……哀れというか愚かというか……」 膝の近くまで来て、ボクの方を見上げてる。頭をなでても嫌がらない。手触りはふかふかだ。 「大外刈りで済ましてやろうと思ったら、でっかいトカゲに化けて見境なく暴れようとしたンで、 仕方ねェンで割と本気のチョークスラムで頚椎ねじ切った。まァそこまでは良かったンだが……」 「良かった、んですか?」 骨っぽい感触はなく、なんか本当にぬいぐるみみたいな弾力。でも動物独特のあったかさ。 「その女ァ屍喰らいの邪法使ってたから、すンげぇ怨霊になって呪いばらきそうになったわけだ」 「はぁ」 調子に乗って持ち上げてみると意外と軽い。そのまま膝に乗せてみる。 うわー、もっふもふだー♪ 「このまま放っとくとあたりかまわず呪われそうだったンで、魂魄を分割してむりくり転生させて 浄化してやろうと思ってな」 「そ、そんなことができるんですか?」 余りにももふもふなので、そのままお腹をなでてあげると目を細めてこっくりこっくりし始める。 人間になれてるなー、この子。 「転生っつーか、肉と魂魄まぜて妖にする感じか?生き物に詳しいダチがいたんでちっと手を借りてな」 寝入ると心なしか縦につぶれるみたい。卵体形からプリン体形に、そんな感じ。 「つーわけで、できたのを一匹引き取ってもらおうと思ったンだが」 しゅうてぃんぐすたあ様の視線がこっちに向く。つられてイナさんもボクの方を見る。 「あのー、もしかして僕の膝で寝てるこのナマモノ……」 「お、イイ感じに懐いてるじゃねェか」 「うわあっ!?」 ボクが思わず驚いて放り出すと、ナマモノは板の間を二、三回転して目覚めた。 びっくりしたみたいでていんていんと跳ねて、御神体の後ろに隠れる。 「おいおい、放り出すこたァねえだろ」 「で、でも、悪霊的生き物なんじゃ?」 「そうだったころの記憶は封じてあるし、そもそもケモノ並の頭しかねえから危険はねえよ」 「そ、そうなんですか?」 「おう、仮に何かしようったって体当たりがいいとこだ。部屋ン中とっちらかすことはできても 人ひとり殺すにゃ足りなすぎる」 そうなのかー。あれ?でもなんでそんな。 ボクの心にわいた疑問は、イナさんが口に出して聞いた。 「あの、ひとつよろしいですか?」 「ン?」 「なんで、これを私たちに。いえ、人に預けるんでしょうか?野山に放つでもいいでしょうに」 「ン……」 しゅうてぃんぐすたあ様はその目線を御神体に、いやその後ろに隠れている生き物に向けた。 「屍喰らいの邪法ってのはな。要するに恨み辛みを束ねて煮詰めて力にするンだよ」 生き物は体を半分出してこっちを窺ってる。さっき投げられたのでおびえているみたい。 「恨む、憎むってのはナ、すげェ強い力なンだ。けどよ、それだけじゃいけねェ。世の中がそれだけで 出来てると思うのは、良くねえことなンだよ」 少しこっちを見ては、またすぐに隠れる。でも、すぐにまた顔を出す。 「だからちっとばかし人に塗れさせてやろうと思ってな。ま、というわけで頼むわ」 おいでおいでと手招きすると、おっかなびっくり近づいてくる。そんでまたボクの目を見てくる。 その体がひょいと抱えあげられる。イナさんだ。 こんどはイナさんとナマモノがじっと見つめあう。 その感触を確かめるようにイナさんがもふもふと撫でまわしてみる。 それに答えるようにナマモノがうにうにと動いたり、尻尾をパタパタ動かす。 ひとしきり心の交流っぽい物をした後、満足げな顔のイナさんはナマモノを抱えたまま しゅうてぃんぐすたあ様に聞いた。 「この子、お名前は何と言うのでしょうか?」 「俺が名付けると俺の呪に括られちまうからな。お前が名付けてくれ」 「それじゃあ……う~ん」 たるーんと膝の上で弛緩しきった毛玉を撫でつつ、イナさんが名前を考える。 これの名前かー。狸で玉だから……いやいや、そんなシモネタな。でも金色ってのはいいかも、毛並み もうすい茶色で光の加減でそれっぽくなるし。金色で小さな毛玉で……あ。 「イナさん、コガネって名前はどうかな?」 「あ、いい響きですね。コガネ~、今日からあなたはコガネだよ~」 頭をなでながらそう言われたコガネがイナさんを見て耳をパフパフ動かす。気に入ってくれたのかな? 「大丈夫みてェだな。そンじゃ任した」 ニヤリと笑ったしゅうてぃんぐすたあ様がボクとイナさんの頭をくしゃりと撫でた。 *とってんぱらりのぷぅ* 「かわいー!」「ふわふわしてるー」「あたしもなでるー!」「あはは、のびるー」「にくきゅうー」 「ね、ね、噛んだりしない?」「こいつ、うごくぞ!」「しっぽ、ひっぱっちゃだめー」 「あ、にげたー!」「まってまってー!」「つうじょうのさんばいのすぴーどだと!?」 お昼前。 お勉強にきた子供たちがやってきて、危惧していた事態が現実化しました。 そうだよねー、小学校の校庭に子猫が迷い込んだらこうなるよねー。一つ目の謎生物でも子供には 関係ないよねー。かわいがり責めだよねー。 「コガネ、おいで!」 ていんていんていーん。 三段ジャンプで僕の胸に飛び込んできたコガネを、頭の上に掲げあげて緊急避難。 僕の背が低いとはいえ、子供たちにはまだまだ負けない。 「あー、せいやさまかえしてー」「ずーるーいー」「わたしまださわってないー」「ぼくもー」 「ふこうへいだー!」「えいえいっ」「こくさくそうさによるかくさしゃかいだー!」 「ぜんこくのぷろれたりあーとをだいひょうしてたたかうぞー!」「いくぞいちおくひのたまだー!」 「くりーく!くりーく!くりーく!」「まぐろたべたーい」 予想通りの非難囂々。だがしかし、教育者とはしてはここで引いてはいけないのです。 「コミュニズムからファシズムをへてウォーモンガーと発展してもだーめー!!」 「なんで、けちー」「ずるーい!」「こすとだいいちしゅぎのせいでわーぷあがかくだいしたんだー」 「だめったら、だめ!君たちだって、いきなり知らない大人に撫でくり回されたらこわいでしょ?」 「うー」「それはそうれすけどー」「ぼくへいきー」「わ、わたしもへいきだもん!」 むむ、思ったよりも正論が効果的。素直で元気な子供は地域社会の宝です。 「知らない大人がたくさん来て寄ってたかって撫でくり回すんだよ?かわいいって言われてもこわい でしょ?君たちがしてるのはそういうことだよ?」 「……」「にゅー」「おとなはきれいごとばっかり」「かみさまだからしかたない」「そっかー」 「お勉強終わったら、順番に撫でさせてあげるからそれまで我慢できるよね?」 『はーい』 「じゃ、ご飯の前に手を洗ってこよう!」 『はーい!』 子供たちがいっせいに小川に手を洗いに行く。 うんうん、みんな大分ボクの言うことも聞いてくれるようになったな。 さて、イナさんの方を手伝いに……。 ふと思いついて、コガネを頭の上に乗せて手を放してみる。 おお、落ちない。 そのまま歩いてみる。 おお、落ちない! ……ちょっとこのまま手伝いに行ってみようかな。 あ、落ちた。 *とってんぱらりのぷぅ* そんなこんなでコガネがうちに来てから一週間ほど。 僕もイナさんも子供達も村の人もコガネの存在になれていった。 初めのうちは狂乱したようにかわいがろうとしていた子供たちも、女の子を中心とする「なでなで」派 と男の子を中心とする「そんなことよりサッカーしようぜ」派に大雑把に分かれ落ち着いた。 村長さんをはじめとする村の大人たちも、初めのうちは見物に来たけど初めのうちだけだった。 コガネは大体いつもボクかイナさんについて回るか、日向ぼっこ。子供たちが境内で遊んでるとそれに 混じって転がってたり撫でられてたり。 夜寝るときは、みんなそろって川の字に。というか、布団にもぐりこんでくる。 懐いてくれて、嬉しいしかわいいとも思うんだけど……だけど……。 *とってんぱらりのぷぅ* 「あれ?コガネは?」 「あら?どこでしょう?」 そんなある夜、これから寝ようかなって時にコガネが見当たらない。どこいったのかなー。 そう思ってちょっと探してみると、縁側でコガネが月を見ていた。 二つある月の、片方が満月でもう片方は下弦の月。 初夏のふわっとした月光を浴びて、コガネは満月をじっと見ていた。 「コガネー、ボクたち寝るよー?」 声をかけると、尻尾を振って返事するけど動く様子は見せない。 「なにかあるのかな?」 「どうなんでしょう」 イナさんもわからないみたいで首をかしげる。 「……でも、来ないなら先に寝ててもいいよね」 「そうですね。ここなら犬とか熊とかも来ないでしょうし」 「じゃ、イナさん。……僕たちだけで寝ようか」 ボクは声をひそめてイナさんの手を取る。 意図を感じ取ったのか、イナさんが背筋を震わせて頷いた。 *とってんぱらりのぷぅ* ふふふ、やっと、やっと解放されたわ。 あの忌々しい赤い竜と痴女の呪いから! たとえ魂を分割したとて、この ミリオンズ ミリィを消せると思うてかっ! ……とはいえ、さすがに100以上に分割されると記憶やら魔力やらガタガタね。満月の魔力に依存 しないと姿も戻せない。手足もなんか縮んでる気がするし、ナイスバディも目減りしてる気がする。 ちょっと確認した方がいいわね。 えーっと水場は……。 タライに張った水に映る姿は、明らかに前よりも若くなっていた。パッと見18~20ぐらい? ただそれはいい。問題は。 「なんでタヌキになってるのよ……」 あたしの自慢の白い耳がー!白い団子尻尾がー!こんな凛々しさの欠片もない丸っこい代物に……。 ええい恨みはらさでおくべきか!必ず捲土重来して今度こそ竜灰を! そのためにはまず……力を貯えないと。 タヌキとヒト、たった1.5人分じゃたいした力にはならないだろうけど、それでもこの肉体を維持する には十分なキャパシティね……。 *とってんぱらりのぷぅ* 屍喰らいの邪法。 知性ある生き物の心臓を生きたまま取り出し、それを喰らうことにより魂を取り込む邪法。 今の体じゃたいした魔術は使えないけど、寝ているところを抑え込んでしまえば子供二人ぐらいは なんとでもなる。今ならぐっすり寝てるだろうから、こっそり近寄って……。 ん、なんか動いてる気配がする? どれどれ、障子に穴をあけて……。 「ちゅぴ、くちゅくちゅ、ちゅぱ」 「じゅる、ちゅ、れろれろ……」 あ、ありのまま目の前で起こっていることを話すぜ! あおむけになったヒトの男の子の上に、タヌキの女の子が逆向きになって覆いかぶさってる。全裸で。 な、なにをやっているのか良い子にはわからねーと思うが、あたしも一瞬わからなかった。 子供同士のじゃれ合いやスキンシップなんてチャチなもんじゃねー。 露骨なシックスナインが目の前で繰り広げられてるぜ……。 い、いけない。あまりに予想外の展開に思わずポルナレフ的機能停止になってしまったわ。 やるべきことは、不意打ちと暗殺。たとえ寝てようとヤッてようとやることは違わないわ。 でも、起きてはいるからちゃんと隙を窺って……。 うわ、すごーい。あの男の子、クンニうまいわ……。互角のシックスナインに見えるけど、女の子の 方は時折耐えれずにペニスから口を放しちゃってる。うわ、クリトリスつまみながら尿道口ほじるなんて マニアックな責め方を。しかもそれで、イッちゃうなんてすっかり開発されちゃってるのね。 小さなお尻が震えて、尻尾も逆立って、気持よさそう……。 男の子が起き上がって、女の子を抱きよせ耳元で囁いてる。 「イナさんはほんとに感じやすいなぁ」 「や、やぁ。恥ずかしいです……」 「もう少し頑張ろうよ、ボク、まだイッてないよ?」 「だって、セイヤ様がいじわるするから、ぁ」 「あれ?ボクがどうしたの?」 「あ、や、乳首感じちゃいますっ」 完全ヒトショタ攻めとなっ!?ななな、なんですかこのエロにおけるレアケース。 「うふふ、意地悪してごめんね。でも今日は久し振りだから、全部ここに出したいなって」 「あ…ん、セイヤ様ぁ」 くちゅり。手を差し込むと、そんな音を立てるぐらいに濡れた少女のヴァギナ。 それに負けないぐらい声の方がとろけてる。うわぁ、エロい……。 「まずは、向かい合って……」 「――っん」 対面座位でゆっくりと、腰が密着するまで挿れる。 そのまま、腰を動かさずにセイヤがイナの首筋とか鎖骨の窪みとか腋とかをゆっくりとねぶる。うわ、 なんであの歳であんなに慣れてるの。こまめに耳元で囁いたり、反応見て愛撫の場所変えたり、やり方 がまるで玄人……。イナのほうはまるで抵抗できずにされるがまま。そうよね、あんなのされたら、 あたしでも感じちゃうもの。 「イナさんの中、くねったよ。わかる?」 「だ、だって、尻尾さわられたらあっ」 すごい反応。尻尾触られただけで軽くイッてる。気持よさそう。気持ちいいのかな、触ったら。 ――ふわっ!あ、あ、すごい。タヌキってこんなのぶら下げて歩いてるの? セイヤの手の動きに合わせてあたしの手も動く。だから、イナとあたしのうごきがシンクロする。 気付かれちゃいけない。これから殺して心臓を奪うのに、気付かれたらいけない。頭の中の冷静な部分 が警告して声を出そうとする唇を噛む。 痛みが意識を取り戻してくれる。けど、左手はまだ尻尾をなでてるし、右手はゆっくりヴァギナに伸び てる。 ……やだ、セイヤが動こうとしてる。つき上げ始めようとしてる。 「あっあっ。セ、セイヤさまぁ」 「何度でもイッていいよ。何度でも気持ち良くしてあげるから……」 だめ、イッちゃだめ。自分で触ってイッちゃったら、歯止め利かなくなる。 あ。つき上げゆっくりなのにあんなにがっしりしがみついて。もどかしいよお。なんであたしの右手 ゆっくりしか動いてくれないのよお。もっときてよお。 うあ、だんだん、だんだんはやくつよくなってる……。いいよお。尻尾ももっとつよく。にぎりつぶし てもいいからぁ。もっともっとお。あ、ずるい。ちくびなめられてる。あたしはないのにずるぅい。 でも、でも、あ、あたしも、いく、いきそう。 「せいやさま、せいやさまぁ!」 「静かにしないとコガネに聞こえちゃうかもよ?いいの?」 「い、イイですっ!みられても、みられてもいいからもっとくださいぃい!!」 あ、あたしもほしい。ほしいよぉ!ね、だして。だしてほしいよぉ!! 「しょうがないなぁ、イナさんは。じゃあ、出すよっ!」 「~~~~~~っ!!」 ~~~~~~っ!! ビクンビクンと、あたしとイナの体が震える。子宮の中を熱く満たす液体の感触を幻視する。 イッちゃった……。あたし、覗きのオナニーでイッちゃった……。 部屋の中では同じくイッちゃったイナが仰向けに……え?何?なんでうつ伏せにするの?それにお尻を 高く掲げる姿勢にして、そんな、イッたのに。 「んはっ!」 後ろからなんて、尻尾だきしめて、後ろから突きあげられたら。あたしそんなことされたら。だめ、 だめになっちゃうから、だめええええぇぇぇぇ!!! 後ろの次は背面騎乗!?しっぽ、しっぽひっぱっちゃだめえっ!! 正常位で、動かずにおっぱいなめ続けられたら、お、おねだりしちゃうよぉ!! 松葉崩しって、なんでそんな体位知ってるのーっ!? ちょ、そんな私も知らないわ、そんな形で―― ………… *とってんぱらりのぷぅ* ……やりすぎました。久しぶりとはいえちょっとやりすぎました。 さすがにイキッぱなしのイナさんを本能のままに抜かずの○発はまずかったかなーと反省してます。 なので、イナさんを寝かせて僕が朝御飯の用意。腰は痛いけど、久々に思いっきりできたので気分だけは 爽快です。 そーいえばコガネのことすっかり忘れてたけど、どこいったのかな? そんなことを考えながら、できたご飯をお膳に乗せて寝室まで運ぶ。 ……にゃ?なんかコガネが、転げまわってる。 (何で、なんで戻ってるのーっ!?) 手足があればジタバタしてるんだろうなーと思えるような、割と表現力の高いムーブ。転げまわったり 円筒状の体をひねってみたり、ぐるぐるまわってみたり。 とはいえ、このままだと廊下が通れないなあ。 「コガネー?」 (う、うわあっ!?な、何でここに?いや、いてもいいんだけど!!どどどどうしよう、覗いてたの ばれたら変態なじゃなくて大変なことに――なるのかな?いや、そうじゃなくてあんなの見た後に まともに顔なんか見れないよー!!) ぶわっと毛を逆立てて一目散に廊下を逃げてくコガネ。 うーん、驚かせちゃったかな。でもちょっと反応が過剰な気もするけど。 なにかあったのかな?もしかして、昨晩のアレを除いてたのかな? ……まさかね。